西武鉄道は20日、西武新宿~拝島間に有料座席指定列車「拝島ライナー」を導入すると発表した。新型通勤車両40000系のロング・クロスシート転換車両を使用し、夕方・夜間の下り列車として2018年春から運転開始する予定。拝島線沿線の利用者のニーズに応え、「全席座席指定でゆったり座れる快適な着席サービス」を提供する。

西武鉄道の新型通勤車両40000系(画像はすべて西武鉄道提供)

2018年春にデビューする「拝島ライナー」のロゴマーク

新型通勤車両40000系は同社初のロング・クロスシート転換車両として、2016年度に2編成導入され、今年3月にデビュー。現在は池袋線系統の有料座席指定列車「S-TRAIN」(平日は東京メトロ有楽町線、土休日は東京メトロ副都心線・東急東横線・みなとみらい線へ直通運転)で活躍している。2017年度のグッドデザイン賞に加え、鉄道車両では初というキッズデザイン賞「内閣総理大臣賞(最優秀賞)」も受賞。2017年度は4編成増備し、すべてロング・クロスシート転換車両で快適な着席サービスの拡大を図るとしていた。

2018年春にデビューする有料座席指定列車「拝島ライナー」について、西武鉄道は「拝島線沿線をご利用のお客さまに快適にご利用いただける座席指定列車であることを分かりやすく表現するため」と愛称に込めた思いを説明する。

あわせてロゴマークも公開された。「拝島(Haijima)」の頭文字「H」を座席に見立てたデザインで「全席座席指定で必ず座れる快適な着席サービス」を表現している。ロゴマークに採用されたグリーンは拝島線沿線の緑、ブルーは沿線を流れる玉川上水の水の流れをイメージしたという。「拝島ライナー」の文字はスマートな印象のダークグレーを用いるとともに、ゆるやかな斜体で心地良いスピード感を表現している。

「拝島ライナー」は40000系のロング・クロスシート転換車両で運行される

「拝島ライナー」の導入により、「2018年に小平~拝島間全線開通50周年を迎える拝島線は、沿線にお住まいのお客さまのニーズにお応えしてますます便利に進化します」と同社。夕方・夜間に下り列車として運行されることから「平日の通勤・通学や土休日のお出かけからのお帰りに『拝島ライナー』をぜひご利用ください」と発表している。「拝島ライナー」の停車駅や料金、運転時刻など詳細は「決定次第お知らせします」とのこと。