おかめ「納豆サイエンスラボ」はこのほど、「冬の感染症予防と納豆の健康効果」についての調査結果を明らかにした。同調査は10月17日~18日、全国20代~60代の男女1,000人を対象にインターネットで実施したもの。

過去に感染・発症したことのある感染症

過去に感染・発症したことのある感染症を尋ねたところ、最も多い回答は「インフルエンザ」(62.5%)だった。次いで「急性上気道炎(風邪)」(45.9%)、「感染性胃腸炎(ノロウイルスを含む)」(20.3%)となっている。「マイコプラズマ感染症(肺炎)」は4.3%、「細気管支炎(RS ウイルス)」は1.3%だった。

インフルエンザの「予防接種の接種頻度」について聞くと、54.2%が「毎年受けていない」と回答した。「毎年必ず受けている」は20.4%、「不定期で今年は受ける予定はない」は14.2%、「不定期だが、今年は受ける予定である」は11.2%だった。

手を洗わずにトイレから出たことはあるか尋ねたところ、72.6%が「いいえ」と回答した。しかし約3割に当たる27.4%が「ある」と答えている。また、手を拭いたり、洗わずに食事をしたりすることはあるか聞くと、37.0%が「ある」と回答した。

手を洗わずにトイレから出たことはありますか

冬の感染症対策や免疫力アップのために摂(と)り入れたい食品は何か聞くと、最も多い回答は「ヨーグルト・乳酸菌飲料」(734票)だった。2位は「納豆」(654票)、3位「生姜(しょうが)」(385票)となっている。

冬の感染症対策や免疫力アップのために摂(と)り入れたい食品

薬学博士の林京子先生によると、日本の伝統食・納豆を作る際に必要な納豆菌には、まだ知られていない多くの不思議な力が眠っているという。科学の進歩によって納豆菌の秘密に少しずつ迫ることができるようになり、私たちの生活にとても貢献することが明らかになってきているとのこと。

「今年は例年よりも異例の早さで、すでに全国的にインフルエンザの流行が始まっています」と林先生。今回の調査では、基本的な手洗いについても感染症対策が不足している人がおり、2人に1人が毎年予防接種を受けていないこともわかった。「今年は感染症に負けない体づくりのためにも納豆菌を意識した納豆選びをしてほしい」と話している。