パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は11月13日、2017年10月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。

求人数、過去最高を更新

2017年10月の転職求人倍率は前月比0.11ポイント低下の2.25倍。求人数は前月比4.0%増、前年同月比18.4%増となり、2008年1月の調査開始以来、最高値を更新した。転職希望者数は前月比9.0%増、前年同月比31.9%増となった。

左:業種別 転職求人倍率、右:職種別 転職求人倍率

業種別にみると、全9業種で求人数が増加。特に「メディア」(前月比9.0%増)と「IT・通信」(同4.8%増)で大きく伸長した。職種別では、全11職種のうち「技術系(メディカル)」を除く10職種で求人数が増加。中でも「技術系(化学・食品)」(同18.0%増)と「専門職」(同15.7%増)の伸びが大きかった。

DODAは「下半期が始まる10月は、年間採用計画の達成に向けて中途採用に力を入れる企業が増えたことや、上期の業績状況により新たな求人を出した企業があり、求人数が増加した」と分析。転職希望者数についても、年明けの転職へ向けて活動を始める人が増えたため、最高値を更新した。一方、求人倍率は、転職希望者数の増加幅が求人数の増加幅を上回ったため、下降したという。

11月以降についても、「求人倍率は上昇し、転職希望者にとっては希望の条件をかなえやすい市況が続く」と見込んでいる。