年内でアイドルグループ・AKB48を卒業する渡辺麻友(23)が10月31日、地元・埼玉のさいたまスーパーアリーナで「渡辺麻友卒業コンサート~みんなの夢が叶いますように~」を開催。同じ3期生で仲良しの柏木由紀から初めての手紙が贈られると、感極まって涙を流し、長い間抱き合った。

柏木由紀と渡辺麻友

柏木は手紙で「初めの頃はなぜかいつも『柏木由紀ちゃん』とフルネームで呼ぶ、不思議でとってもかわいらしい子。そんな印象でした。しばらくして、たくさんの先輩の中に、同期の麻友と私、2人だけで混ざることが多くなったね。そのときくらいから2人で一緒にいることが増えて、楽屋も隣、移動のときも隣、休憩時間も隣、どんなときも私の隣には麻友がいました」と2人の関係を振り返り、「この11年、麻友がいたから頑張れました」と伝えた。

また、「東京ドームで発表された2回目の組閣で、麻友も私もずっとチームBを引っ張っていくと思っていたのにバラバラのチームになってしまって、ステージを降りて目が合った瞬間、人前でほとんど泣かなかった私たちが、人目もはばからず抱き合いながら泣いたね」と続け、「麻友のいないチームで活動して、麻友の存在がこんなに大きかったんだとあらためて実感しました」と打ち明けた。

そして、「麻友の芯の強さ、ブレないところ、仕事に真摯に取り組む姿勢、心の底から尊敬しています」と柏木。「だれよりもいろんな我慢をしたり、自分の意志を貫くことで、いろんなことと戦っていたようにも見えました」と言い、「麻友がAKBのためにいっぱいいっぱい頑張ってくれていたこと、みんなよくわかっています。感謝しています。だから卒業したら、麻友自身のことだけをいっぱいいっぱい考えて、いっぱいいっぱいわがままを言ってください」と背中を押した。

さらに、「私はいつまでも麻友の同期であり親友であり、時にはお母さんにもなるからね」とにっこり。「さみしくてどうしようもないのも事実です。私にとってもAKBにとっても麻友の存在は大きすぎて、麻友がいないAKBも、麻友が隣にいない自分も、今はまだ想像できないでいます」と本音も漏らし、「でも、麻友に安心して突き進んでほしいから、麻友が支えてくれたAKBをまだまだ大きくできるように私も頑張るからね。だから、今日でさみしいっていうのは最後にします」と語った。

柏木の手紙に渡辺は涙し、2人で長い間抱き合うと、会場からは大きな拍手が。そして、渡辺は「ありがとう」と感謝し、「3期生で1人になっちゃうから、置いていってしまうようなのは心苦しいんだけど、たくさん頼もしい後輩がいるし、これからのAKBの未来は明るいと私は思っている」とメッセージ。「みんな頑張ってね。私も見守り続けるから」とメンバー全体にも呼びかけた。