国民生活センターは10月24日、ガソリンスタンドでの給油中の点検をきっかけに、「危険な状態」などと不安を煽られ、エンジンオイルやタイヤ交換、修理などを迫られたという相談が寄せられているとして、メールマガジンにて注意を呼びかけた。

店員が不安を煽りタイヤ交換

同センターに寄せられた事例を紹介すると、被害者(60歳代男性)が市外に出かけた際、給油価格が安かったので有人のガソリンスタンドに立ち寄ったところ、給油中に店員から「タイヤの空気圧に異常がある。パンクの可能性がある」と話しかけられたという。被害者は交換の必要はないと思ったが、「素人にはわからない。危険な状態だ。このままでは事故になる」とタイヤを外して点検しながら言われ、断りきれずタイヤ交換を了承し、前輪2本の交換で約3万5,000円を支払ったとのこと。

見守り新鮮情報チラシ(出典:国民生活センターWebサイト)

同センターは「たまたま立ち寄ったガソリンスタンドで交換や修理を勧められても、その場では決断せず、日ごろの点検で車両の状態をよく知っているディーラーや整備会社などに相談して、交換や修理をするか検討しましょう」と忠告している。

また車の所有者や運転者に対し、日頃から車の点検や整備を行い、自分の車の状態を把握するよう求めるとともに、不審に思った場合は、居住する自治体の消費生活センター等に連絡するよう呼びかけている。