9月16日公開の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の公開直前イベントが7日、東京・江古田の日本大学 芸術学部江古田キャンパスで行われ、妻夫木聡、大根仁監督、原作者の渋谷直角が出席した。

妻夫木聡

コラムニスト・渋谷直角の同名漫画を、『モテキ』などのヒット作を手掛けた大根仁監督が映画化した本作。奥田民生を崇拝する雑誌編集者のコーロキ(妻夫木聡)が、男を狂わすファッションプレスの天海あかり(水原希子)に一目惚れし、恋の喜びや絶望を味わいながらもがき苦しむ姿をコミカルに描く。

公開を間近に控えたこの日は、未来のアーティストの卵が在籍する日本大学芸術学部で試写会が行われ、試写会後には妻夫木らが登壇してトークショー。将来に悩む大学生を前にして、芸能界に入った理由を問われた妻夫木は「ゲームセンターでスターオーディションというプリクラ機みたいなので遊んでいたんです。それに500円投じて芸能界に入りました(笑)。(写真が)合格だった人は送って下さいとなって。送ってみたら通過しちゃって、500円で仕事を見つけました」と回答。また、仕事に取り組む際のポリシーやこだわりとして「単純なことですが、諦めない心というか、やりきることが大事ですね。多少妥協もあったりするんですけど、それを許さない自分が結構大事なのかと思います。自分がやると決めたからには、絶対にやりきるということですかね」と熱く語った。

トークショーの後半では、学生からの質問を登壇者が答えることになり、本作の水原希子がキレイ過ぎてキュンキュンしたという学生から「狂わせるほど女性を美しく撮る方法は?」という質問を投げ掛けられた大根監督は「テクニック的なものは全然なくて、とにかく好きになること。(『モテキ』の)長澤まさみさんの時もそうでしたが、キャスティングが決まったらその子を好きになることです」と答えた。これに妻夫木は「興奮してくるとEカメが出て来るんです。僕らはエロカメって言うんですけど、それを取り出して僕と希子ちゃんの掛け合いを撮るんですよ。僕のところに監督がガンガン当たってきて、鼻息は荒いしで、本当に勘弁して欲しいですね」と本作で映っていない大根監督の興奮ぶりを暴露して会場は大爆笑。妻夫木の思わぬコメントに大根監督は「撮っている時は気づいていないんです。あとで言われるとすごく恥ずかしいですね(笑)」と赤面していた。映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は、9月16日より全国公開。