俳優の高橋一生が4日、都内で行われたNHK総合の海外ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』(10月1日スタート 毎週日曜 23:00~)試写会に出席した。
36歳の男女3人を描いた海外ドラマ。自分が演じる役に嫌気がさしているケヴィン、"脱肥満"を目標にしているケイト、幸せな家庭を築いているランダル。誕生日が同じという共通点を持った3人が、それぞれの人生の壁を乗り越え、大切なものを見出していく姿を描く。
主人公の一人、ケヴィンを演じるのは高橋。ジブリ作品『耳をすませば』で声優を務めたことは知られているが、今回が海外ドラマの吹き替え初挑戦となった。収録の感想を聞かれると「声を入れるという認識よりもお芝居をしているという状態で収録をした。肉体を動かせるわけじゃないので、最初は不思議だった」と回想した。
30代も後半にさしかかる"36歳"は同作で繰り返し登場するキーワード。現在36歳の高橋に「36歳はどんな年齢か?」と問うと「通過点である」と言う。「明らかに、やらなければいけないことや、任せてもらえるパートが多くなり、奥行きが出てきていると実感している」と話す一方で、「体は軽くなっている感じはする。悩み考えから少しずつ開放されて、これはできる、できないとか、変なカロリーを消費しなくなった。縛られているものから開放されている感じがする」と話した。
主人公のケヴィンは俳優として悩み、葛藤しているが、それを演じる高橋は「俳優として、苦しむとか悩むという作業を、僕の中でしてこなかった」と告白。「純粋に芝居をどうやっていこうかとは考えますけど『まずいな、うまくいくかな』と考えたことはなくて。お芝居は総合で作っているもの。自分だけでどうなるかとは思っていないので(ケヴィンの)気持ちはわからんでもないですけど…という感じ。悩むってうことがあまりない。心が弱いのであまり悩まないようにしている」と苦笑した。
また36歳にもなると周囲は結婚したり、家庭を築いたりする年齢でもあるが、自身の結婚について話題がおよぶと「結婚して子供もいる友人に聞くと、どうも結婚はタイミングらしいんですよ。そういうタイミングが来るのを待っている。どうも自分からいかなとダメだと思ったら、『やっぱり(待っているだけでは)無理でした』って言います」と見通しを語っていた。