俳優の窪田正孝が14日、東京・豊洲PITで行われたカンテレ・フジテレビ系主演ドラマ『僕たちがやりました』(毎週火曜21:00~)のライブイベントに出演し、自身の役柄への意外な本音を明かした。

『僕たちがやりました』のライブイベントに出演した窪田正孝

このライブは「真夏の僕やりNight~"そこそこ"じゃ終わらない、夏~」と題し、主題歌を担当するダンスロックバンド・DISH//や、オープニングテーマを歌うMrs.GREEN APPLEと、主要キャストである窪田、間宮祥太朗、葉山奨之、今野浩喜の4人がコラボレーション。会場の約3,000人の観客が熱狂し、生配信されたLINE LIVEは、15日午前8時現在で約10万再生されている。

ドラマは、"そこそこ"で良かったはずの日常が、爆発事件をきっかけに生きることに必死になる若者たちの青春逃亡劇を描いたサスペンスで、イベントでは、4人のキャラクターのうち誰に一番共感できるかというテーマでトークも展開。

ドラマの放送終了後に公式Twitterで行っているアンケートでは、窪田演じるトビオが断トツのトップだったが、パイセン役の今野は「ブレブレで一番苦手。トビオって何かあると全部逃げるんですよ。逃げた挙句、(警察に捕まった)パイセンのことを『あいつ吐いてねえだろうな』みたいに言うんですよ。最低ですよ!」と糾弾した。

これを聞いた窪田は「本当におっしゃるとおりですよね。だからトビオをやってて、正直すごく嫌になるんですよ」と本音を告白。Twitterでの「なんで生きてるか分かんないけれど、一生懸命生きようとしている」というトビオに共感する意見を受け、「トビオはすごく表面的な人だと思うし、一番引いて見てると思うんですね。だからある種、一番残酷なんです。仮面かぶってるし、結局きれいに生きてるだけだなというのは、正直思うんですよね」と分析した。

このトークコーナーでは、トビオがホームレスのヤング(桐山漣)にパンツを脱がされるシーンの話題にもなり、窪田は「お尻を出したときに、あまりにも見えすぎて、奥の奥まで見えちゃったみたいなことがあったんですよ」と暴露。「僕なりに現場で照明の位置をなんとなく把握して、この位置だっ割れ目だから見えないだろうと思ってやってたんですけど、どうやら結構見えてたらしくて、真剣に見てた女性スタッフ様たちから『ダメこれ』って若干ガチで怒られました(笑)」と、不運なエピソードを明かした。

Mrs.GREEN APPLEのパートでは、オープニングテーマ「WanteD! WanteD!」で4人が飛び入り参加すると、会場は大盛り上がり。そして、イベントの最後に、DISH//と4人のスペシャルユニット"DISH//と凡下高がやりました"が、主題歌「僕たちがやりました」を披露すると、会場のボルテージは最高潮に。

本番前には口をそろえて「邪魔をしないようにする」と謙そんしていた4人だったが、窪田は役衣装の制服のネクタイをほどき、今野はトレードマークのサングラスを外し、間宮も葉山もキャスト全員がスピーカーをお立ち台にして熱唱するなど、百戦錬磨のアーティストばりのパフォーマンスを見せていた。

最後のMCで、窪田は「この作品をやることによって、自分自身が奮い立たせられたし、こうやって役者のみんな、DISH//のみんなやMrs.GREEN APPLEのみなさんとも出会えたことが、やっぱりこの仕事を続けて良かったなと、すごく思える」と感激。さらに、「日常の中でいろんな嫌なこととかたくさんあると思うんですけど、そんなときはこの『僕やり』の音楽を聞いて、ドラマを見ていただいて、ぜひ明日からの活力にしていただけたら、本当に幸いです」と締めくくった。

(左から)葉山奨之、間宮祥太朗、Mrs.GREEN APPLE・大森元貴、DISH//・北村匠海、窪田正孝、今野浩喜

終演後に取材に応じた窪田は「全部出しきった感じがしますっていうくらい、一体になれるってこういうことなんだとすごく思いました」と充実の表情。今野は「サングラスを取ったらお客さんが実際に盛り上がってて、『なんだこの空間は! 俺がサングラスを取っただけだぞ!?』って、ちょっと時空が歪んでるなと思いました」と、会場の雰囲気に圧倒されたようだ。

間宮は「ステージで歌ってる自分の姿は、後で映像では見たくないな(笑)。ちょっとアーティスト気分になってる自分は、夢だったということにしたいなと思います」と現実を確認。キャスト4人の中で一番緊張していたという葉山は「開始30分前くらいから嗚咽が止まらなかったんです」と明かしながら、「お客さんの圧がすごかったですよね。良いパワーをもらったと思います」と、今後の撮影に向けて気持ちを新たにしていた。

また、ステージ上でドラマへの出演オファーを受けたDISH//の北村匠海は「Mrs.GREEN APPLEの皆さんやドラマのキャストの皆さんにも刺激をもらいましたし、本当にすてきな一夜だったと思います」、Mrs.GREEN APPLEの大森元貴は「本当に純粋にとっても楽しかったです」と、それぞれ感想を語った。