土用の丑の日は、ウナギを食べるのが風物時のひとつとなっていますね。雑節にあたる土用は年に4回もあることを、みなさんはご存知でしょうか。今回は、土用に行うといい運気アップの方法を紹介します。

土用の丑の日はウナギ……だけじゃない

そもそも「土用」って?

土用とは土旺用事(どおうようじ)の略で、土の気が最も盛んになることを指します。以前、「風水の"火の気"とか"水の気"って結局何なの? - 基礎編」でも紹介した五行思想に基づいています。五行説では、木の気を春、火の気を夏、金の気を秋、水の気を冬とし、それぞれの中間である季節の変わり目の土の気を土用としています。

夏の土用は特に有名ですが、土用には、春の土用、夏の土用、秋の土用、水の土用があります。立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)を四立(しりゅう)と言い、その前のおよそ18日間が土用です。土用に入る最初の日を「土用入り」、最後の日を「土用明け」と言います。

2017年夏の土用は7月19日から8月6日まで。その間の丑となる日が、土用の丑の日です。丑とは「子、丑、辰、巳……」と続く十二支のことです。丑の日は12日に一度巡るので、毎年1回~2回ほどあります。2017年は、7月25日と8月6日です。このように2回ある場合、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と言います。

なぜウナギを食べるの?

ではなぜ、丑の日にはウナギを食べるのでしょうか。先に言ってしまうと、実は夏の土用にオススメの食材は、ウナギだけではありません。

季節の変わり目は気のバランスが乱れるため、体調も崩しやすい時期。特に立秋前となる夏の土用は、食欲も落ちやすい季節です。昔から暑さを乗り切るため、丑の日にちなみ「う」がつくものを食べると病気にならないとされてきました。栄養豊富なウナギや、梅干し、うり、うどん、ウニなど、しっかり食べて熱中症や夏バテを防ぎましょう。

梅干しを食べるというのもあり

土用にしておきたいことは?

土用にすることは他にもあります。土用に衣類や書物の虫干しや、梅を干す、田んぼの水抜くことを、「土用干し」と言います。

衣類や書物はこの時期にしっかり風を通し乾燥させることで、カビや虫の繁殖を防ぎます。衣類にカビや虫が付くと、ジメジメとした陰の気が取りつき、特に恋愛運がダウンします。障害の多い恋愛との縁ができてしまいます。しっかり土用干し、さらにローズの香りをつけると、恋愛力が格段にアップします。

また、暦の上では「暑中」とも言われる夏の土用。暑中見舞いのハガキを送り、周囲の人とのつながりを強化することで、ご縁を深く広げましょう。やがて目には見えない力となって還ってきます。土用を過ぎ8月7日頃の立秋を迎えると、残暑見舞いとなります。


いかがでしょうか。土用は「う」がつく食べ物のほか、土用餅、土用卵、土用蜆(しじみ)なども好まれています。栄養価が高く、おいしいものをいただいて、暑い夏を楽しく過ごすのもいいですね。

※画像はイメージ

著者プロフィール: 月香(つきか)

ハート占い1to1ハートスクール1to1主宰。
幼い頃よりさまざま体験を通じて、目には見えない何か不思議な力が存在していることに気づく。
スピリチュアルカウンセラーとして、風水や四柱推命、霊視をしながら、たくさんの方々を鑑定。人は誰でも最良の選択をすることで、幸せを引きよせることができると実感する。
スクールでは、占い師、セラピスト、スピリチュアルカウンセラー、ヒーラーを養成。
モータースポーツにも従事。レーシングチーム、Team Sky Lightに所属。