最も手近で頼りになるのが、会葬者からいただく香典でしょう。通夜、告別式への会葬者の香典以外にも、会葬されない知人等から香典をいただくこともあります。香典には故人との関係に応じたマナー相場がありますので、比較的安定した金額が入るのが一般的です。しかし、香典返しといって、香典をいただいた人には後日いただいた金額の一部をお返しするのもマナーです。いただいた金額の一部は使わずに確保しておく方が賢明でしょう。

国民健康保険加入者は「葬祭費」、健康保険加入者は「埋葬料」と名前は異なりますが、葬儀をすると公的医療保険の補助を受けられます。葬祭費の金額は自治体によって差があります。埋葬料の金額は一律5万円と決まっていますが、加入する会社の健康保険組合によっては独自の加算額がある場合もあります。健保加入者は会社が手続きしてくれることが多いですが、国民健康保険は葬儀を行った人が手続きをしないといけません。

香典や葬祭費・埋葬料で賄いきれない金額を保険でカバーする方法もあります。葬祭費の補助として葬儀保険の加入も検討してみましょう。葬儀保険は少額短期の生命保険であることが多く、医療保障や複雑な特約を付けないシンプルな仕組みです。保険料は掛け捨てですが、高齢になっても加入できるので他の生命保険に加入しにくい年齢の人でも安心です。

お葬式は最愛の人を亡くした悲しみでお金のことをすぐに考えられないのは当たり前のこと。葬儀社の人などにお任せできれば滞りなく葬儀を済ませることはできますが、故人を見送った後、後日の請求書にビックリすることのないように、事前の対策も心がけてくださいね。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

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