国際ビジネスコミュニケーション協会は7月11日、2017年度のTOEIC Listening & Reading Test 団体特別受験制度(Institutional Program、IPテスト)を実施している企業・団体における、新入社員のデータを発表した。2017年度に同テストを受験した新入社員は3万5,540人で、前年度(3万5,950人)より410人減少した。

平均スコアは前年度比12点低下

同テストを実施した企業・団体数は前年度比17社減の770社、平均スコアは同12点低下の485点だった。トータルスコア分布をみると、「~400点」が最も多く7,543人、次いで「~500点」が6,926人、「~300点」が6,462人と続いた。「~990点」は926人だった。

新入社員のTOEIC L&R平均スコアと受験者数

文系・理系別の平均スコアをみた場合、文系は同18点低下の529点、理系は同12点低下の459点となった。

<文系・理系別>新入社員のTOEIC L&R平均スコアと受験者数

業種別の平均スコアは、公共団体が最も高く737点。以下、鉱業が665点、マスメディアが623点、商社が558点、窯業が554点と続いた。

新入社員/一般社員の業種別平均スコア比較

TOEIC Listening & Reading Testは、生きたコミュニケーションに必要な「英語で聞く・読む能力」を測定するテスト。テスト結果は10~990点までのスコアで評価され、評価基準は常に一定に保たれる。スコアや英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体では採用時や昇進・昇格の要件などとして参考にされている。