日野自動車は4日、中型バス「日野メルファ」を改良して21日に発売すると発表した。平成28年排出ガス規制に適合させ、全車にAMT(機械式自動変速機)を搭載している。
今回の改良では、エンジンを従来のJ07E型(6.403L)からダウンサイズし、新型A05C型(5.123L)に変更。小排気量化したにもかかわらず、大幅にトルクを向上させている。また、トランスミッションをすべて6速AMT「ProShift(プロシフト)6」とした。
「Proshift6」はドライバーを変速操作から解放し運転時の負担を軽減するだけでなく、電子制御により最適な変速を行うことが可能。これにより、エンジンのトルク向上とも相まって、従来の5速AT車と比較して約9%の燃費向上を実現している。あわせて尿素SCRを採用し、平成28年排出ガス規制に適合させた。
その他、大径化した新型メーターは液晶表示を採用して視認性を向上させ、一部灯火類をLED化するなど、商品性の向上も図った。「日野メルファ」の価格は、ロイヤルサルーン35人乗りの場合で2,123万8,200円、デラックス45人乗りの場合で1,652万4,000円(ともに税込)。