JR西日本とJR東日本は25日、両社がそれぞれ50歳以上を対象に設けている会員組織「おとなび」(JR西日本)と「大人の休日倶楽部」(JR東日本)のタイアップを実施すると発表した。両組織で連携し、特別感のある旅行商品やイベントを共同で実施するという。

「おとなび」「大人の休日倶楽部」タイアップロゴ(JR西日本版)

タイアップ企画の手始めとして、JR西日本エリアとJR東日本エリアの両方からアクセスしやすい北陸エリアへ向かう1泊2日の「タイアップエスコートツアー」を8月5日に設定した。

このツアーでは、七尾市で開催される「石崎奉燈祭」を訪ね、「キリコ」と呼ばれる巨大なあんどんが乱舞する様子を会場目の前の町屋から鑑賞する。北陸の伝統工芸を散りばめた観光列車「花嫁のれん」にも乗車し、車内で「加賀屋」総料理長監修の昼食で北陸の味覚を堪能する。輪島塗を育んだ文化を伝える「塗師の家」の非公開部分(母屋)を見学し、国宝「瑞龍寺」で通常非公開の秘宝を鑑賞するなど、タイアップツアーならではのスペシャルな内容となる。旅行代金は「おとなび」の大阪駅発着・2名1室の場合、1名あたり8万5,000円。「大人の休日倶楽部」の東京駅発着・2名1室の場合、1名あたり10万8,000円。

これまで「おとなび」と「大人の休日倶楽部」で好評を得ているツアーを、相互の会員に紹介する取組みにも力を入れる。また、「大人の休日倶楽部」が10月17日に実施する鉄道博物館貸切開館イベントに「おとなび」会員の参加枠を設定。募集人数2,000名のうち、100名分を「おとなび」会員用に確保する。