クロス・マーケティングは5月24日、「都市ガス小売りの全面自由化に関する調査」の結果を発表した。調査期間は4月28日~5月1日、調査対象は関東1都3県、関西2府2県在住の18~79歳、有効回答は2,000人。

ガス自由化の認知度は9割超

都市ガス小売りの全面自由化について認知度を調べたところ、「見聞きしたことがあり、内容は何となく知っている」が37.0%、「内容を知っている」が26.9%、「見聞きしたことはあるが、内容は知らない」が22.3%、「内容を詳しく知っている」が7.6%となり、認知度は93.8%、内容認知は71.5%となった。内容認知者の認知内容は、「電力とガスをセット販売している会社もある」が47.0%と最も多かった。

制度の魅力・メリットの評価を都市ガス自由化と電力自由化で比べたところ、都市ガスでは「魅力あり」が20.7%、「魅力なし」が47.7%、電力では「魅力あり」が34.1%、「魅力なし」が39.6%と、都市ガスより電力に魅力やメリットを感じる人が多かった。

都市ガス小売りの全面自由化の魅力・メリット評価(電力小売り全面自由化の評価との比較)

都市ガス会社切り替え検討意向を聞くと、「検討意向なし」が42.0%を占め、「契約・予約済み」は2.3%、「検討意向あり」は21.5%にとどまった。非検討意向の理由では、「現状に不満がないから」が38.9%で最多、次いで「メリットが想像できず考えられないから」が30.0%、「ガス代が抑制されると思えないから」が28.9%と続いた。

同社は「必要場面でしか消費されないガス代は料金の減額が想像しにくく、手続きをしてまで切り替えをしようという意識が持たれにくいのではないか」と推測している。