リスキーブランドは5月18日、「日本人の仕事意識」に関する調査結果を発表した。同調査は2008年から実施している生活意識調査MINDVOICEを用いて行ったもので、調査時期は2月(2014年までは5月)、有効回答は約4,000人/年。

リーマン・ショック後の質的変化が影響か

日本人ビジネスパーソンの仕事の好き嫌いについて、2008年から2017年の9年間(3年おきの4地点)の推移をみると、仕事が「好き」または「まあ好き」と答えた割合は、2008年では60%だったのが、2011年では55%、2014年では49%、2017年では45%と、この9年で15ポイントも減少したことがわかった。

同社は「リーマンショック以降におきた仕事を取り巻く大きな質的変化が、日本のビジネスパーソンの仕事の好き嫌いに影響している」と推測している。

日本人ビジネスパーソン 「仕事が好き」と答えた割合の推移

「仕事が好き」と答えた割合の推移を男女別(男性は年代別)にみると、男性は総じて減少傾向にあり、特に男性50歳以上のベテラン社員は2008年には65%が「仕事が好き」と答えたのに対し、2017年では43%まで減少している。この割合は2008年を100とした場合、2017年では67%という数値となり、女性の81%、男性30歳未満の79%、男性30~40代の75%に比べて落ち込みが目立つ結果となった。

「仕事が好き」、「仕事が嫌い」と答えたビジネスパーソンが働く会社の社風の違いを調べたところ、「仕事が好き」なビジネスパーソンでは、「自由に意見を言い合える自由闊達な風土」「規律よりも、個人の自主性を尊重する」「職場に活気がある」が会社の特徴ベスト3に。一方、「仕事が嫌い」なビジネスパーソンでは、「無駄な会議が多い」「上の言うことには逆らえない風土」「えこひいきや不公平な処遇がしばしばある」がベスト3になった。