アメリカで、「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」と肩を並べるほどの有名なファーストフード店「ポパイズ ルイジアナ キッチン」をご存じだろうか。本来ならば、まだ日本に上陸していないため、外国に行かなければ味わえないのだが、実は米軍基地内にはその店舗が存在しているという……。海外に行かずともその味を楽しめるならば、ぜひとも行かなければ!
やってきたのは、神奈川県座間市の「在日米陸軍キャンプ座間」(神奈川県座間市、以下キャンプ座間)。通常は一般開放されていないが、年に数回のイベントで中に入ることができる。今回は4月1日に実施された「在日米陸軍キャンプ座間日米親善桜まつり」にて、基地内に潜入してきた。
日本にはないフライドチキンの味
基地内にある「FOOD COURT」の中には、「サブウェイ」「バーガーキング」といったおなじみのファストフードチェーンが軒を連ねている。その中に、気になる「ポパイズ ルイジアナ キッチン」があった。
同店は、フライドチキンのファストフードチェーン店。この日は、「マイルドチキン セット」(2ピース/税込840円、3ピース/税込955円、4ピース/税込1,070円)、「マイルドチキン ファミリーセール」(8ピース/税込2,245円、16ピース/税込3,970円)の2つのセットが販売されていた。筆者は「マイルドチキン セット」の2ピースをチョイス。サイドメニューは「ケイジャンフライ」「ケイジャンライス」「マッシュポテト」の中から、珍しそうな「ケイジャンライス」を選択した。
チキンは1ピースが大きめで、もう1つは食べやすそうなサイズだ。我慢できず早速食べてみると、パリッとした衣の中に、柔らかな肉が待っていた。がっつりとしたイメージだったが、思った以上にあっさり。「ケンタッキーフライドチキン」の「オリジナルチキン」はスパイシーさが印象的だったが、こちらは食べ進めていくと味わいが増すようだ。
サイドメニューに付いてきたビスケットは、生地がカリッとしていて中はしっとり。甘さは控えめだが、はちみつやジャムなどを付けてみるといいだろう。もう一つのケイジャンチキンは、スパイシーで香ばしい味わい。日本ではあまり食べない味付けのため、もしかしたら好みが別れるかもしれない。あっさりとしつつもボリュームのあるチキンや珍しいサイドメニューなどがあり、まるで海外に来たかのような気分になった。
映画でもみたことある「アンソニーズピザ」
「FOOD COURT」の中には、もう一つ日本未進出の店舗があった。それは、こちらもアメリカでは有名なピザチェーン「アンソニーピザ」。クラシックな印象のロゴマークが入ったパッケージは、映画で何回か見たことがある。まさかこの店舗だったとは……。基地内でも、「アンソニーズピザ」の箱を持った人がたくさんいた。
こちらで販売していたのは、トマトソースやペパロニ、ビーフ、オニオン、ソーセージがたっぷりとのった「コンビネーション」(スライス/税込475円)。ひと口食べてみると、とろっとしたチーズ、風味がたっぷりなオリーブ、シャキシャキとしたオニオンとピーマンといった素材のうま味が堪能できるシンプルなものだ。
一般開放日のキャンプ座間
この日は「さくら祭り」だったので、その様子も少しお伝えしよう。基地内の桜はまだ満開ではなかったにも関わらず、近隣から多くの住人が来場している。出店のメニューは英語表記なので、ちょっとした外国に来た気分も味わえる。
キャンプ座間および相模原住宅地区には、約2700名の米陸軍の軍人・軍属・家族が生活しており、彼らももちろん祭りに参加している。イベントに参加しなければ出会えない人も多いので、一度は訪てみてほしい。
初めて食べた「ルイジアナ ポパイズ キッチン」は、いつ日本に出店してもおかしくない本格的な味だった。フライドチキンといえば「ケンタッキーフライドチキン」という印象だったが、同店の参入によりどの変化になるか気になるところだ。
キャンプ座間が一般開放される、数回しか食べることができないまさに"幻のフライドチキン"。2017年は「独立記念祭」の7月1日、「日米親善盆踊り大会」の8月5日、「オクトーバーフェスト」の10月21日にキャンプ座間での一般開放を予定している。この記事を読んで気になった人は、ぜひキャンプ座間にぜひ行ってみてほしい。
※写真はすべて4月1日に撮影したもの