家計が回る「レジャー費の予算」って? お金の使いすぎを防ぐ3つのポイント(イラストはイメージ)

家族で楽しくお出掛けのはずが、「こんなにお金を使っていいのかな……」と不安に思うことはありませんか? レジャーで楽しくお金を使うには、"予算"とどのように向き合うのかがポイントです。家族みんなが笑顔でレジャーを楽しむための3つのポイントをご紹介します。

レジャー費は手取り収入の●%が平均値

入園料に飲食代……レジャーに出掛けると、何かとお財布を開く機会が増えますよね。「今日は旅行中だから特別!」とお金を使い過ぎてしまうと、家計が厳しくなる一方ですが、反対に、お金を使い過ぎているのではないかと不安を抱えていても、パパ・ママが楽しめません。そうならないためにも、まずは予算を先に決めておきましょう。

とはいえ、予算の設定はなかなか難しいものです。そこで、「総務省統計局 家計調査報告」(2016年)を元に全国の平均額を試算してみたところ、多くのご家庭で手取り収入の4%をレジャー費にあてていることが分かりました。まずは、この割合を参考にしてみてはいかがでしょうか。

手取り収入の4%をレジャー費に使っている家庭が多い

ゴールデンウィークなどの長期休暇は、出費も多くなりがち。特に遠方へ帰省したり、頻繁に旅行を楽しんだりするご家庭では、4%では全く足りない! ということもあるでしょう。また、お子さんの人数など背景もさまざまですし、"何にお金をかけたいか"の価値観も違います。

全国平均の結果を参考にした上で、ご自身の価値観や、お金を使った時の満足度、家計全体のバランスにも注意しながら、そのご家庭なりの予算が設定できたらいいですね。

予算管理は1人で抱え込むと苦しくなる

そして、予算が設定できたら、ママやパパが1人で抱え込まず、ぜひ家族とも共有しましょう。パパが「来週は●●に行こう!」と提案するも、予算オーバーの提案にママは浮かない顔。そんなママの態度を見たパパも不機嫌に……。なんてこと、ありませんか? これは、お互いに家族のことを考えているのに、予算が共有できていないがゆえに起こってしまう、すれ違いです。

予算を家族に発表し、みんなの共通認識にすれば、1人でそのようなモヤモヤを抱えることはなくなります。普段はママが家計管理をしているなら、レジャー費用の財布を別に用意し、旅行中はパパに管理してもらうのも、1つの手です。使えるお金が一目で分かるので、計画も立てやすくなります。

ゲーム感覚で楽しく過ごす方法を考えて

「予算を決めてしまうと、せっかくのレジャーが楽しめないのでは?」と心配されるかもしれませんが、決してそんなことはありません。「外食をする日は公園で遊ぶ」「遊園地に行く日はお弁当を持っていく」など、お金の使い方にメリハリをつけることで、満足度を落とさず、使うお金を減らせます。

次の休日に向けて「予算内でどう楽しむ?」をテーマに家族会議をする、なんていうのもいいですね。無料で遊べる施設をみんなで探すなど、情報収集からゲーム感覚で楽しんでみましょう。「限りある中でどうやって最大限楽しむか」を小さい頃から実体験できることは、子どもたちにとっても役立つ貴重な経験になるはずです。

次の休日には、ぜひ家族みんなで、心置きなくレジャーを楽しんでくださいね。


著者プロフィール

ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com