夏休みの出費、どう防ぐ?

夏休みは楽しい反面、旅行や食費、光熱費などが家計を圧迫します。特に子育て世帯は切実。お金が飛んでいきやすい夏休みだからこそ、支出を防ぐ工夫とポイントをおさえましょう。

8月は特に気をつけたいレジャー費

旅行や帰省など、イベント盛りだくさんの夏休み。まず注意したいのは、レジャー費です。総務省の「家計調査」によれば、2人以上の世帯において娯楽サービスにかかる支出額の平均は年間約11万円。

内容は、宿泊料・旅行費などの平均で、帰省にまつわる交通費は調査されていません。そのため実家が遠方の家庭ではさらに支出が増えることになり、家計にとって大きな負担です。

そして月別に見ていくと、最も支出が多いのは8月。だからこそ、今対策をしましょう。

横軸は娯楽サービス費にかける年間支出の平均額、縦軸は世帯年収

それではどのような点に気をつけたらよいのでしょうか。私がオススメしたいのは以下です。

・レジャー費の予算をあらかじめ決めておく
・お出掛け当日は、使っていいお金と予備のお金を別の財布に分けておく
・児童館や科学館、博物館などの公的施設を活用する
・民間会社の工場見学で楽しむ
・地元や実家の近くの夏祭りを家族で楽しむ
・旅行はオフシーズンを狙う

家庭によって夏休みの楽しみ方はさまざまだと思いますが、「夏休みは実家に帰省し、旅行はオフシーズンに行く」「無料のイベントで楽しむ」など、お安く楽しむ工夫をしましょう。

食費の支出は、昼食増と外食のダブルパンチ

また、子どもの昼食とお出掛け時の外食が増えることで、食費の支出も増えてしまいます。特に注意したいのは外食。気づかないうちに出費が増えていた……とならないためにも、夏休み期間中の外食費の予算を、あらかじめ定めましょう。

その上で、予算内におさめる方法として以下を活用してみましょう。

・花火大会や夏祭りは自宅で食事をとってから出掛ける
・外出時は水筒を持参する
・帰省時は、実家で食事をする
・ふるさと納税の活用で特産品を楽しむ

夏のイベントを楽しみながらも、外食費を減らす工夫を惜しまないようにしましょう。

エアコンの電気代をあなどるなかれ

そして、あなどれないのが光熱費です。エアコンの使用で電気代はかさみ、調理の増加でガス代も大きく増えます。

・エアコンのフィルター掃除をする
・昼間は家族みんなが同じ部屋で過ごす
・勉強は図書館や自習室を活用する
・就寝時はアイス枕を活用する
・調理の時間を少なくするため、作り置きを心がける

エアコンは、温度を維持する時よりも下げる時に多くの電気代がかかるもの。そのため、家の構造にもよりますが「エアコンをこまめに消す」のは、電気代が増える可能性もあるので注意しましょう。

ここまで、夏休みに気をつけたい支出について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。子どもが大きくなれば、さらに塾などの夏季講習費も大きな支出となります。

何においても、共通して言えるのが「予算決め」の重要性です。予算をあらかじめ決めてしまうことで、予算内であればお金を気にせず思いっきり楽しむことができるのでオススメ。ぜひ参考にして、家族の大切な思い出を増やす夏休みにしてください。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

マイライフエフピー代表 加藤葉子
子育て真っ最中のファイナンシャルプランナー。子どもを授かったことをきっかけに、教育費や学資保険の仕組みなどに興味を持ち、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、3年で子どもの教育資金を貯める。現在は、全国の女性からの教育費・老後資金・起業・離婚・投資なのお金の相談を中心に執筆・マネー講師として活動しながら、ファイナンシャルプランナーの育成にも力を入れている。自身のホームページ「女性とシングルマザーのお金の専門家」でもお金にまつわるお役立ち情報を提供している。