楽天リサーチはこのほど、「『がん』治療に関する調査」の結果を発表した。同調査は2017年2月、ここ半年間に「がん」で医師の治療を受けた20~60代男女1,066人を対象にインターネットで実施したもの。
ここ半年間に治療を受けた、がんの種類について尋ねたところ、「乳がん」「大腸がん」「前立腺がん」「胃がん」が多かった。
がんを治療するための「分子標的薬」ついて聞くと、薬剤名を聞いたことがある患者が多いのは、「肺がん」「乳がん」「肝臓がん」だった。
直近の診断がん種(肺/乳/肝臓/大腸/甲状腺/胃)がん患者において、「分子標的薬」の名前を「聞いたことがある」患者が最も多いのは「肺がん」患者(65%)だった。次いで「乳がん」患者(54%)となっている。
「分子標的薬について医師の説明を受けたことがある」と回答したのは、「肺がん」患者(49%)が最も多く、次いで「肝臓がん」(28%)が続いた。「現在服薬している」のは、「肺がん」患者(22%)が最も多く、2位は「大腸がん」(10%)となった。
「分子標的薬」ついて、名前の聞いたことのある薬剤上位3回答について尋ねたところ、薬剤の製品名では、「オプジーボ」「イレッサ」はがん種に関わらず認知度が高い結果になった。乳がん患者では、「ハーセプチン」が最も多かった。
現在服薬している分子標的薬の服薬継続期間について聞くと、40%が「1年以上」と答えた。次いで「2~3カ月」「4~6カ月」(各18%)、「7カ月~1年」(17%)となっている。
現在、がんの治療のために毎月負担している医療負担額(治療費、薬剤費、入院費、検査費など、病院に支払っている費用の実際の総額)について尋ねると、「3万円以上5万円未満」(35%)が最も多かった。「5万円以上10万円未満」(30%)、「10万円以上20万円未満」(17%)、「20万円以上」(6%)を合わせると、半数は5万円を超えている。
支払っている医療費において、がん保険などの医療保険、生命保険でどの程度戻ってくるかについて尋ねたところ、「全額」(5%)、「8~9%程度」(8%)含め、59%が戻ってくると回答した。一方、41%は「保険等未加入」であることがわかった。