日本人にとっての定番・みそ汁は2位だった

汁物やスープといったメニューは、料理をする人にとって非常に便利な存在ではないだろうか。調理工程自体はそれほど難しくないメニューが多いし、豊富な具材を一度に食べられる。そのうえ、作りおきもできるため、家庭の食卓に並ぶ確率が比較的高い。

また、ご飯と一緒に提供されると食が進み、つい食べすぎを招いてしまうのもスープ系メニューの特徴の一つと言えよう。ところで、日本人にとってなじみが深いスープ系メニューといえばみそ汁が該当するだろうが、「ご飯に合う」という点から考えると、何のメニューが人気なのだろうか。

今回はマイナビニュース会員403名に「ご飯が進むスープ系メニュー」に関するアンケートを実施した。なぜそのメニューが好きなのか、そしてどれぐらいご飯を食べるのかも併せて聞いてみたので、気になった回答を紹介しよう。

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Q. 普段の食事でごはん(お米)は食べますか?

よく食べる(86.1%: 347人)
時々食べる(10.7%: 43人)
あまり食べない(3.2%: 13人)

Q. 「よく食べる」「時々食べる」と答えた方にお聞きします。あなたの好きなごはんが進むスープ系メニューを教えてください

1位: 豚汁(63.6%)
2位: みそ汁(57.9%)
3位: ビーフシチュー(37.9%)
4位: けんちん汁(31.5%)
5位: クリームシチュー(27.7%)

■豚汁
・「2日目の煮詰まった豚汁は最高! これがあれば他におかずはいらない」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「色んな野菜と豚肉の脂が出汁になって深みがある」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「以前テレビでやっていた玉ねぎと豚バラだけのシンプルレシピですが、とっても味わい深く病みつきになる味の豚汁が好きではまってます。この豚汁は本当にごはんに合います」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「ご飯が進む汁ものではNo.1。具の種類も豊富で汁もの兼おかずとしても成立してしまう点が一番の魅力」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「豚や薄揚げの油がご飯に合うから」(44歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「豚肉は脂身を取り除き、地元のかつお節と甘口みそでしっかり煮込むと、何とも言えない風味と旨味でご飯がすすむ」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■みそ汁
・「日本人にとって最高のスープだから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「古来より日本のもっともすぐれたスープであり、子供のころから食べ慣れているから。毎日食べても飽きない」(60歳以上男性/その他/その他)
・「みそ汁は昔から馴染んでおり、ぶっかけごはんでもよく食べるので、スープ系ではみそ汁が一番である」(51歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「飲み飽きないので」(35歳男性/食品/営業関連)
・「やっぱり、昔から日本食はご飯とみそ汁で決まり」(52歳男性/その他/その他)
・「ごはんにかけてかきこむと旨いから」(45歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)

■ビーフシチュー
・「ビーフシチューの皿にご飯を入れて食べるのが好き」(44歳男性/サービス(その他)/事務・企画・経営関連)
・「一緒に食べるから、思いのほかご飯を食べてる」(35歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「ビーフシチューがおいしい定食屋があり、ビーフシチュー定食をいつも食べていました」(53歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「味が濃いのが好み」(28歳男性/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)

■けんちん汁
・「具がたくさんあっておいしいから」(41歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「 みそ味としょうゆ味、どちらもうまい」(60歳以上男性/食品/販売・サービス関連)
・「具材が豊富で味も好き」(60歳以上男性/不動産/事務・企画・経営関連)

■クリームシチュー
・「ジャガイモをはじめ多くの野菜が入っていることと、味付けがややしょっぱいから」(60歳以上男性/その他/その他)
・「よく『ご飯じゃなくてパンにだろう』と言われるが、ご飯にかけて食べるのが昔から好きでよくやっている」(43歳男性/その他/その他)
・「我が家で作るクリームシチューは具だくさんでおいしく、それでいてクリーミーで野菜のおいしさを引き立ててくれます。温かいご飯をのせて食べると、シチューとご飯がマッチしていっそうおいしく食べられます」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

■総評

5人に3人以上からの支持を集めて1位に輝いたのは豚汁。みそベースのスープに野菜と豚肉の旨みが溶け込んだ豚汁は、スープとしてもおかずとしても食べられる一品という理由から、多くの人が「ご飯が進む」としていた。ごま油や七味などを加えるという意見も見られ、各家庭にこだわりの味があることがうかがえた。

僅差で2位になったのはみそ汁。ご飯と一緒に出される汁物メニューの定番として、多くの日本人から愛されている存在と言えよう。こちらもだしや具材が地方や家庭単位で異なってくるが、季節の具材を入れることで一年を通して飽きがこないという点が高く評価されていた。3位は洋食メニューからビーフシチューがランクインした。パン党からの「シチューにはパン」との意見が聞こえてきそうだが、熱烈なご飯党からの意見が多数寄せられていた。

なお、6位以下はわかめスープ(22.3%)、たまごスープ(21.8%)、ワンタンスープ(20.8%)、コンソメスープ(18.2%)、コーンスープ(16.7%)と、比較的あっさり系のメニューがランクインしている。

今回、ご飯を「よく食べる」「時々食べる」と回答した人が日ごろ食べているご飯の量は「お茶わん1杯分」(58.2%)が最多だった(茶わん1杯を150gと換算)。以下は「お茶わん2杯分」(35.9%)「お茶わん3杯分」(4.6%)と続くが、これらのスープ系メニューが一緒に提供されると、ご飯の量はどう変わるのかも聞いてみた。

最多は「お茶わん2杯分」で45.6%と、通常時より約10ポイント増加している。続いて「お茶わん1杯分」(39.5%)、「お茶わん3杯分」(10.3%)と続く。ちなみに「お茶碗5杯分以上」と答えた人も1.5%(6人)いた。スープ系メニュー+他のおかずでご飯を食べることを想定したのかもしれないが、すさまじい量である。

スープ系メニューは手軽に多くの具材が食べられるメリットがあるが、隠れ塩分には注意したい。味付けに使用するみそやしょうゆなどにも塩分は含まれているため、飲みすぎは塩分過多を招く恐れがある。減塩みそを使うなどして、できるだけ塩分摂取量を抑えられるよう工夫をするとよいだろう。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2017年3月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性403名
調査方法: インターネットログイン式アンケート