ANAはウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)とコラボした「STAR WARSプロジェクト」の一環として、3月21日、国内線仕様の特別塗装機「C-3PO ANA JET」(ボ-イング777-200)を就航する。その前日の20日には、C-3POを演じるアンソニー・ダニエルズ氏が来日し、「C-3PO ANA JET」の中から登場。世界に1機しかないこの特別な飛行機、そして、C-3POの魅力を語った。

第4弾の「C-3PO ANA JET」(ボーイング777-200、国内線仕様)の前で。C-3POを演じるアンソニー・ダニエルズ氏とR2-D2

初便は3月21日の羽田=鹿児島線

同プロジェクトは、ANAがWDJと提携したスター・ウォーズブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づいたもの。世界で初めてとなるスター・ウォーズキャラクターをデザインした特別塗装機の発表を皮切りに、2020年3月までの5年間にわたって実施していく。

初便はANA621便(09時05分羽田発/11時00分鹿児島着)

「C-3PO ANA JET」はC-3POが描かれた世界初の特別塗装機であり、両社コラボによる特別塗装機は全部で4機となる。ANA621便(09時05分羽田発/11時00分鹿児島着)として投入される前日の3月20日、その全貌が公開された。

会場にはまず、C-3POとR2-D2が登場。自分が描かれた飛行機を目にし、C-3POは「忘れないでくださいね。私は宇宙旅行は好きではないのです。でも、空を飛ぶのは別です。しかもこんな素敵な飛行機に乗れるのでしたら。私、とても光栄です」とコメント。R2-D2もあの独特な音で反応し、「彼も喜んでいるようです」とC-3POがR2-D2の気持ちを代弁した。

C-3POだけではなく、R2-D2も喜んでいるよう

C-3POは日本人に似てる!?

スター・ウォーズが初めて公開されたのは40年前の1977年。スター・ウォーズは2017年12月15日公開の最新作を含めると全8作品になり、アンソニー氏は唯一、全作品に出演している。流暢な日本語での挨拶で登場したアンソニー氏だったが、「C-3POは600万もの言語を自在に操りますが、とっても残念なことにその中には日本語が含まれていません」と語り、笑いを誘った。

「C-3PO ANA JET」の中から登場

アンソニー氏の直筆サインで「C-3PO ANA JET」が完成

アンソニー氏は日本語でも挨拶をしてくれたが、実際のC-3POは日本が話せないよう

アンソニー氏ほど、C-3POを最もよく知る人はいないだろう。「私は40年間、彼をすごくよく見てきました。文字通り中身まで。私は、C-3POは日本の方々によく似ていると思っています。非常に礼儀正しく、誠実で、とっても努力家で、かわいく、とってもかっこいい。彼のこうした性格が本当に大好きです」とC-3POに対する想いを語った。

実際にC-3POの動きとあわせて想いを語ってくれた

C-3POとボーイングの知られざる関係

「C-3PO ANA JET」を目にしたアンソニー氏は、まず「本当に身震いがするくらい感動しています」とコメント。その感動は、アンソニー氏がC-3POと出会ったエピソードにも理由があるようだ。

「ファンの皆さんは、私が最初、スター・ウォーズの映画に出たくないと言っていたことを知ったらびっくりすると思います。ジョージ・ルーカス監督に会った時もまだ、どうしようかと悩んでいたんですが、監督の事務所にはC-3POのコンセプトを描いた原画があったんです。その原画はなんと、ボーイングのデザイナーが描いたものでした。

その時に見た原画は私の人生を変えることになりました。それから6カ月後、目の前に本物になって現れました。そして41年たった今、今度はANAが飛行機にしてくれました。きっとこの飛行機に乗れたならば、スター・ウォーズの世界観にどっぷり浸れることでしょう」。

そんなC-3POがボーイング777-200に描かれることになったのは、運命だったのかもしれない。

アンソニー氏にとって、「C-3PO ANA JET」は41年越しの出会いとも言えるかもしれない

「これは君じゃなくてぼくだからね! 」とアンソニー氏

オマージュとしてC-3POの魅力を具現化

「C-3PO ANA JET」の魅力として、アンソニー氏が第一に挙げたのは、その圧倒的な大きさだった。

「本当に大きくて美しいですよね。C-3POをそのまま描いたのではなく、オマージュとして一つひとつのパーツをうまく表現してくれています。みなさんがANAに乗る時、非常に安全・快適を感じていると思いますが、この飛行機は更に楽しさが加わっています。きっとファンがこれに乗れば、スター・ウォーズの世界に迷い込んだ気持ちになるでしょう。機内にも、C-3POをたくさん感じられる空間が広がっています」。

C-3POを全面にデザイン

首の円盤部品

腹部の配線部分

背中のバッテリーパック

3月21日の初便(NH621: 羽田→鹿児島)の搭乗者の中からひとりに、アンソニー氏の直筆サイン入りのモデルプレーンをプレゼント。また、複数の乗客を対象に、アンソニー氏の直筆サイン入りの搭乗証明書がプレゼントされる。

「ぼくにはないんだよ……」とうらやましそう

記者会見では最後まで、チャーミングなアンソニー氏だった

CAもC-3POに

機内はと言うと、同企画の特別塗装機と同様、スター・ウォーズの世界が広がっている。オリジナルのヘッドレストカバーと紙コップはC-3PO仕様。CAが着用するエプロンもC-3POデザインだ。搭乗・降機の際には、あのスター・ウォーズの音楽が流れる。

アンソニー氏の直筆サイン、お見逃しなく

普通席384席には全て、オリジナルのヘッドレストカバーを使用

CAのエプロンもいつか、販売をしてくれればと思う

就航を記念し、3月21日~4月2日までの「C-3PO ANA JET」就航便の一部をANA公式ホームページで事前に公開する。また、事前に公開した対象便に搭乗すると、搭乗者特典としてオリジナルの搭乗証明書やポストカードがもらえる(運行状況等により、配布できな場合もある)。詳しくはANA公式ホームページを参照。

3月21日~4月2日の対象便では、オリジナルの搭乗証明書やポストカードをプレゼント

21席限定のプレミアムクラスのヘッドレストカバーはデザインが異なる(※ヨーダはこの日だけ搭乗)

同企画の特別塗装機にはほかにも、2015年10月にはR2-D2が全面にデザインされた「R2-D2 ANA JET」(ボーイング787-9、国際線仕様)が、11月には両サイドにR2-D2とBB-8がデザインされた「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300、国内線仕様)が、2016年3月にはBB-8が全面にデザインされた「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300、国際線仕様)がある。今回の「C-3PO ANA JET」の登場により、R2-D2、BB-8、C-3POのスター・ウォーズシリーズに登場する人気ドロイドの特別塗装機がそろった。

第1弾の「R2-D2 ANA JET」(ボーイング787-9、国際線仕様)

第2弾の「STAR WARS ANA JET」(ボ-イング767-300、国内線仕様)

第3弾の「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300、国際線仕様)

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