ディズニーの実写映画『美女と野獣』(4月21日公開)のUSプレミアが2日(日本時間3日)、アメリカ・ラスベガスのエル・キャピタン・シアターで行われ、主人公ベル役のエマ・ワトソンをはじめとするキャスト&スタッフが登場した。
映画の世界を再現したような深い紅のカーペットが敷かれ、物語のキーとなる真っ赤なバラの花びらと、きらびやかなスワロフスキーで彩られた会場にはファン約3,000人とメディア約300人が集結。熱気に包まれる中、最初に野獣の宿敵・ガストン役のルーク・エヴァンスとガストンの子分的存在ル・フゥ役のジョシュ・ギャッドが姿を現し、劇中でも息の合った歌声を披露している2人が歌う「Be Our Guest」で華やかに幕を開けた。
続いて、ベルを心から愛したことで"真実の愛"に出会い、野獣から本来の自分を取り戻していく美しい王子"野獣"役のダン・スティーヴンスが登場。深いグリーンの色のスーツにペイズリー柄のカラフルなネクタイで現れたダンは、「野獣を演じたことは、全てにおいて素晴らしいチャレンジだった。オリジナルの楽曲の数々が素晴らしいので、新曲を歌うことに責任を感じたよ。アラン・メンケンの才能をたっぷり感じてもらえる楽曲なので、劇場でそれを感じてほしいな」と語った。
そして、ベル役のエマ・ワトソンは、「オスカー・デ・ラ・レンタ」の背中と肩を大胆に露出したオールブラックのオールインワンにバラがあしらわれたベルトをあわせたシックなコーディネートで登場。「ベルに一番刺激を受けたのは、他のヒロインと比べて安定を求めていないところ。彼女は広い世界を見たい、広い世界を旅してみたいの。そんな彼女に何か新しさを感じたの。他の人と彼女は少し違うから、そんなところが大好きなの」とベルへの思いを語り、「ベルは人を表面だけ見るのではなく、どんな状況でも自分の視点を持てる人なの。人に思いやりを持つことができて、同情心があって、しかも疑問も抱けるベルだからこそ、観客もベルを大好きなんだと思うの」と魅力を熱弁した。
同イベントには、26年前に「美女と野獣」を歌い、今回エンド・ソングである「How Does a Moment Last Forever」を歌うセリーヌ・ディオンと、今回アリアナ・グランデと主題歌「美女と野獣」をデュエットしたグラミー賞10冠アーティストであるジョン・レジェンドも登場。セリーヌは右肩に大きなフリルをあしらったラベンダー色のタイトなドレスで登場し、「オリジナル・バージョンは私にとって本当にエモーショナルな作品でした。26年前だなんて。こんなに早く時が過ぎるなんて信じられないわ。26年前に戻って私自身に『(本作で)歌うのよ!』と言いたいわ! きっと『また?』って言うでしょうね」とうれしそうに話した。
そしてジョンは、「セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが、本当に素晴らしい楽曲を残してくれたから、僕らは自身のスタイルで、僕らの声で、ただ、僕らのバージョンを作り上げようとしたんだ。そうなっていたらいいなと思うよ」と、主題歌にかける思いを語った。
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