元シンクロオリンピック選手の青木愛と元K-1ファイターの武蔵が2日、都内で行われた新ボルダリングチーム「マイナビクライマーズ」結成記者発表会に出席した。

左から青木愛、尾上彩、 廣重幸紀、戸田萌希、マイナビの土井祥康社長室長、小武芽生、 波田悠貴、杉本怜、武蔵

マイナビは、3月1日にボルダリングチーム「マイナビクライマーズ」を結成。結成発表会が行われたこの日はチームのリーダーを務める杉本怜ら6人の選手が登場した。

リーダーの杉本は「最年長リーダーとしてメンバーのみんなを引っ張っていきたいと思います。個人的には昨年ケガをして戦線離脱しましたが、今年は代表権を獲得できましたので、まずケガする前の時と同様かそれ以上の成績を残し、ワールドカップで表彰台を目指して頑張っていきたいと思います」と意欲。女子のお姉さん的な存在でもある尾上は「マイナビクライマーズのメンバーとともに切磋琢磨しながら世界のトップを目指していきたいと思います。今年はワールドカップ全戦出場予定で、今まで最高位が4位でしたから、それ以上になれるように頑張りたいし、シーズンが終わったら自然の岩を上るクライミングでも成果を出したいですね」と抱負を語った。

発表会の最後にはスペシャルゲストとして武蔵の青木愛も登壇。武蔵が「結成おめでとうございます。この素晴らしいイベントに立ち会うことが出来て光栄に思っています。この選手たちの中から将来世界チャンピオンが生まれることを心から願っています」と期待を寄せ、青木も「皆さんそれぞれに夢を持たれていると思いますが、叶うまでたくさんの壁にぶつかると思います。その壁にぶつかった時に一つ一つ乗り越えれば夢が叶えられると思うので頑張ってください!」とアスリートとしてのアドバイス。また、現役時代の転機として青木は「私は2008年の北京五輪に出場しましたが、その最終選考会は瀬戸際で受からへんかったらシンクロを引退しようという決意で挑んで夢の舞台に立つことができました。そこで死に物狂いでやらなかったら北京はもちろん、この場にも立つことがなかったと思います」としみじみと振り返っていた。