大井川鐵道「SLフェスタ」3月開催 - C10形8号機、ラサ工業時代の塗装を再現

大井川鐵道は3月11・12日、千頭駅をメイン会場に「SLフェスタ in 千頭」を開催する。SL重連運転や運転体験、転車体験など蒸気機関車の魅力にふれるさまざまな催しを用意する。

蒸気機関車2両をつなげるSL重連運転にはC10形8号機とC56形44号機を使用。3月11日に新金谷駅10時38分発・千頭駅千頭11時52分着の1本を運転する。同日13時35分からの15分間は「SL大集合」と銘打ち、C11形190号機、C56形44号機、C10形8号機の3両を横1列に並べて展示する。3両そろって汽笛を鳴らす迫力のシーンも楽しめる。14時30分から16時まで、SLが載った転車台を人力で回す転車体験もできる。

3月12日はベテラン運転士のサポートでSLを動かせる「SL運転体験」を実施。体験料は1人8,000円で、当日に会場で整理券を配布する。イベントが開催される2日間、電気機関車で客車を牽引する列車も運転。3月11・12日ともに、新金谷駅10時38分発の千頭行、千頭駅15時17分発の新金谷行の2本を運転する。11日のみ、電気機関車2両による重連運転となる。

C10形8号機が大井川鐵道に譲渡される以前、岩手県宮古市のラサ工業で構内運搬用機関車として稼働していたことにちなみ、被災地への応援の思いを込めてC10形8号機の連結器周りをラサ工業時代のトラ縞色に塗装して運転する企画も用意した。この塗色での運転はイベントの2日間限りとなる。千頭駅の他に千頭駅前広場と音戯の郷でも催しを行う。

開催時間は3月11・12日ともに9時30分から16時まで。イベント参加には駅入場料として150円がかかるほか、一部の催しは体験料金が必要となる。