カンタス航空(本社: シドニー)は現地時間の1月28日、3,000万米ドル以上を投資し、ロサンゼルス国際空港にA380の整備をするための格納庫をオープンした。旅客用の格納庫としては北米の中でも最も大きなもののひとつであり、A380に特化して建設された格納庫としては北米初となる。

A380に特化して建設された格納庫としては北米初

格納庫の広さは5.7ヘクタールであり、同社のA380や747-400がロサンゼルス到着する際に保守点検を行う拠点となる。また、同社が2017年後半に導入を予定している787-9にも対応する。

格納庫の広さは5.7ヘクタール

同社が以前使用していたロサンゼルスの格納庫より50%広く、A380や747などを保守点検も含め、同時に4機の作業が可能。これにより、メンテナンス作業の効率も20%アップするという。この格納庫では、同社以外の航空機のメンテナンスも対応できるとしている。

同時に4機の作業が可能

カンタスグループのCEOのアラン・ジョイス氏は、「カンタスの機材は、同空港での折り返しの運航までおよそ14時間駐機している場合もあり、専用の格納庫を持つことでその時間を最大限活用して定期的な整備ができるようになります」とコメントしている。

2017年12月からは787-9にてメルボルン=ロサンゼルス線の運航を予定

同社は、シドニー、メルボルン、ブリスベン線にA380や747を導入し、ロサンゼルスに週40便超の便を運航している。さらに、2017年12月からは787-9にてメルボルン=ロサンゼルス線の運航を予定している。