伊予鉄道は25日、市内電車に新型LRT車両(次世代型路面電車)5000形を導入すると発表した。2017年9月に2両導入される予定となっている。

伊予鉄道が新型LRT車両5000形を導入(画像は伊予鉄道提供)

新型LRT車両5000形は、伊予鉄道が2015年度に打ち出した「IYOTETSU チャレンジプロジェクト」の「乗ってみたくなるような電車・バス」「観光振興への対応」といった取組みが反映された車両に。同プロジェクトの一環で、既存の電車・バスの一部がオレンジ1色の車両カラーと「IYOTETSU」ロゴを採用した外観に変更されており、新たに導入される5000形もオレンジ色のカラーリングで"愛媛らしさ"を表現した。外観デザインは「乗ってみたくなる未来型流線形デザイン」とされている。

5000形の車体寸法は長さ12.5m、幅2.3m、高さ3.8m。通路幅は1,220mmで、既存の超低床式軌道電車2100形(車体寸法12.0m×2.23m×3.8m、通路幅980mm)より240mm拡幅された。5000形の定員は60人(うち座席26人)で、2100形より13人増加した。

伊予鉄道では市内電車・郊外電車の一部車両がオレンジ1色に変更された。超低床式軌道電車2100形も活躍中

車内にはデジタルサイネージが設置され、中吊り広告をなくすことで広々とした空間になるという。「IYOTETSU チャレンジプロジェクト」で示された観光振興の取組みにも対応し、外国人観光客に向けて行先表示の英語表記や英語の車内アナウンスを行うほか、無料公衆無線LANサービス「えひめ Free Wi-Fi」も導入される。照明装置をLED化し、回生ブレーキを採用するなど省エネルギー化も図り、環境負荷を低減する。