富士急行はJR東日本のダイヤ改正に合わせ、3月4日に富士急行線(大月~河口湖間)のダイヤ改正を実施する。あわせてJR線からの直通列車に関して、富士急行線内で特急料金・座席指定料金・グリーン料金を設定することも発表された。
富士急行線のダイヤ改正では、平日に上り快速列車を新設し、現行の下り快速列車のうち1本の停車駅を増やす。新設される上り快速列車は河口湖駅16時26分発・大月駅17時20分着。停車駅が追加される下り快速列車は現行の大月駅11時55分発・河口湖駅12時45分着の列車で、ダイヤ改正後は途中の都留市駅・都留文科大学前駅・三つ峠駅・富士山駅・富士急ハイランド駅に停車し、河口湖駅に12時46分に到着する。これら2本とも、金曜日はJR線から直通する快速「富士山」として運転される場合があるという。
観光電車「富士登山電車」は現在、平日・土休日ともに2往復の運転(上り1本のみ金曜日運休)だったが、ダイヤ改正後は平日1往復、土休日1.5往復の運転に。その他、JR中央本線のダイヤ改正に合わせ、大月駅で接続する一部列車の時刻変更などが行われる。
大月駅から富士山駅・河口湖駅まで特急料金400円、グリーン料金600円加算
富士急行線では特急「成田エクスプレス」や快速「ホリデー快速富士山」「山梨富士」「富士山」などJR線から直通運転を行う列車もあり、3月4日のダイヤ改正に合わせて富士山行線内で特急料金・座席指定料金・グリーン料金が設定されることになった。
特急「成田エクスプレス」の大月~富士山・富士急ハイランド・河口湖間の特急料金は400円で、JR線から直通で利用する場合はJR線内の特急料金に400円が加算される。グリーン車を利用する場合、特急料金とは別にグリーン料金600円が必要となる。
大月~都留文科大学前間と都留文科大学前~富士山・富士急ハイランド・河口湖間で利用する場合の特急料金は200円。富士山~河口湖間の各駅相互間については、一部車両に普通乗車券のみで乗車できるとのこと。なお、「グリーン車を富士急行線内のみでご利用いただくことはできません」「JR線内大月駅までグリーン車をご利用のお客様が、富士急行線内へグリーン車で乗り越すことはできません」とのこと。
快速「ホリデー快速富士山」「山梨富士」「富士山」などの座席指定料金(普通車)は200円とされ、JR線・富士急行線を直通で利用する場合の座席指定料金は720円となる。JR線直通列車の富士急行線内のみの座席指定はできない。JR線・富士急行線相互発着の料金券はJR東日本のおもな駅と富士急行線の都留文科大学前駅・富士山駅・河口湖駅、富士急行線内発着の料金券はおもに同線内の有人駅で発売され、JRの駅では発売されない。