日本法規情報はこのほど、「忘年会の参加強要」に関する調査結果を発表した。調査期間は2016年11月30日~12月12日、有効回答は887人。

忘年会への参加強要、4割が「ある」

職場や学校などで忘年会に参加することを強要されたことはあるか尋ねると、41%が「ある」、59%が「ない」と回答。「忘年会の参加強要はパワハラだと思う」人は64%、「思わない」人は36%だった。

忘年会への参加強要がパワハラに当たると思う理由は、「本人の参加意思は自由だから」が最も多く76%。次いで「参加しないことにより理不尽な扱いを受けるから」が11%、「費用が個人負担であるから」が7%と続き、約4分の3が参加意思を尊重すべきだと考えていた。

なぜ忘年会への参加強要がパワハラにあたると思いますか?

同社は「働き方が多様化する中、働くことに対する考え方や休日の過ごし方などの概念が変わりつつあることの傾向とみられる」と分析している。

パワハラに当たると思わない理由をみると、「コミュニケーションをとる機会として重要だから」が37%、「パワハラなどにあてはめることが過剰すぎると思うから」が32%、「仕事の延長線上として大切なことだから」が17%の順となった。

忘年会を開くことについては、「参加の自由があればいい」が40%、「親睦を深めるためには必要」が23%、「開催されれば参加する程度」が15%、「特に必要はない」が11%、「必要だが自分は参加しなくてもいいと思っている」が6%、「楽しいから必要」が5%。「参加自由を尊重すべきだ」と考える人が4割を占め、強制的な忘年会には否定的な人が多いことがわかった。