Q.専業主婦・主夫の年収はいくらくらいが妥当だと思いますか?

"シャドウ・ワーク"とも言われる専業主婦・主夫のお仕事。実際に賃金を払うとしたらどれくらいになるだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女306名に、専業主婦・主夫の年収はいくらくらいが妥当だと思うか考えてもらった。

Q.専業主婦・主夫の年収はいくらくらいが妥当だと思いますか?

1位 300万円 24.5%
2位 200万円 23.2%
3位 100万円 19.6%
4位 400万円 9.8%
5位 500万円 6.5%

Q.それはどうしてですか?

■300万円
・「1日日給が8,000円くらいとして30日で25万円くらい、1年で 300万円くらいだと思う」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「毎日勤務したと想定して、月収20万位かな?」(40歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「日本の平均年収」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「1年中休みがないから。もちろん経験年数にもよりますが、最低それぐらいはあげたいかなと思います」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「一人で生きていけるくらい」(25歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■200万円
・「1日平均5,000円」(54歳男性/その他/メカトロ関連技術職)
・「家事労働はそれなりに大変だとは思うから。ただ会社勤めの人と比べると気が楽なのがあるため」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「精神的苦痛がないからアルバイトの時給程度で算出」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「子供の面倒も見るのであれば300万以上かもしれない。子供がいないなら専業主婦・主夫でもかなりの自由時間もあるのでは?」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「扶養控除の範囲は超えていただきたい」(56歳男性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)

■100万円
・「扶養範囲内のパート勤務と同じくらい」(54歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「住民税や配偶者控除の面で優遇されるボーダーなので」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「時給800円位だと思います」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「手取りで月収10万円だと、外で働いてもかなりの仕事量だと思う」(55歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「人にもよるがサボればサボれる」(28歳女性/食品/販売・サービス関連)

■400万円
・「1日1万円、ボーナス付」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「サラリーマンの平均給与が400万円ほどのため」(24歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「目に見える利益を生まないだけで、大変さでは一般の仕事と同じか、それ以上に大変だと思うから」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「オンばかりで、オフを取れない仕事だ」(61歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「これくらいの価値はある」(57歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)

■500万円
・「サラリーマンの平均労働時間と同等の労働量だから」(33歳女性/官公庁/その他技術職)
・「一日中忙しい」(48歳男性/電力・ガス・エネルギー/IT関連技術職)
・「休日なしなので、これくらいもらってもいいと思います」(41歳女性/教育/専門サービス関連)
・「炊事、洗濯などの家事は大変です。子どもの世話もあり、主婦の仕事は重労働だと思います」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■総評
専業主婦・主夫にもしお給料を払うとしたら……? 最も支持されていたのは「300万円」で、24.5%の人がこれを妥当な年収として選んだ。次いで、僅差で「200万円」が23.2%、「100万円」も19.6%と多く、ほぼ100~300万円が専業主婦・主夫の年収として妥当、と考えるのが一般的な感覚だと分かった。

主婦・主夫の仕事は、日給5,000円~8,000円と考えると、ほぼ年収200~300万円という計算になる。サラリーマンの平均年収が400~500万円程度なので、その半額程度が妥当、という声も多かった。家事だけでなく育児も含めると仕事としてはかなりハードで、1日中働いて休日もほとんどなし。「かなりの重労働だ」と擁護する意見も目立つ反面、「働きに出るより自由」「精神的ストレスは少ない」「サボろうと思えばサボれる」「テレビは見られる」「ご飯もついてくる」など、いわゆる"三食昼寝付き"の気楽さから、時給を引き下げる人も少なくなかった。

「100万円」を選んだ人は「扶養の範囲内」という意見が多かった。主婦・主夫業の金額を考える際に「103万円」というボーダーがひとつの目安としてあるようだ。また、今流行りのドラマから「『逃げ恥』で月給19万4,000円だと言っていたのでそのイメージ」と答えを割り出してくれた人もいた。

「家事労働は評価しにくい。質もあるから一概にいくらとは決められない」というごもっともな声もあった今回のアンケート。もちろん仕事の質の良しあしはあるだろうが、実際にはお給料をもらえるわけではない主婦・主夫業、恩恵にあずかっている人はぜひその労をねぎらってほしい。

調査時期: 2016年11月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性212名 女性94名 合計306名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません