近頃、変わり種のハンバーガーが増えてきた。角煮やフォアグラといった変わったパティのほか、うどんやラーメンまでもハンバーガー化している。そんな中、「ちゃんこ鍋」をハンバーガーにしたという情報が編集部に届いた。鍋をバーガーに!? 全然意味が分からなかったので、そのメニューを開発したという「ふみとか~風水土火」(東京都・門前仲町)で実際に確かめてみた。

「ふみとか~風水土火」(東京都・門前仲町)

今回実食するメニューは、「ちゃんこバーガー~PCAP(パン・ちゃんこ・あんかけ・パン)~」(以下、「ちゃんこバーガー」)。流行に乗った感が否めないが、名前に"あんかけ"と入っていることから、あんがかかっていることは間違いないだろう。そして運ばれてきたのが、この商品だ。

「ちゃんこバーガー~PCAP(パン・ちゃんこ・あんかけ・パン)~」

想像以上に荒々しい見た目。もうハンバーガーって何だろうと思ってしまうほど、あんがかけられている。サンドしているのは、下から塩スープで煮た白菜、パティに見立てた鶏つくね、そして同店の「塩ちゃんこ」(1人/税込1,000円)のあんかけ。ちゃんこ鍋をあんに仕立てるとは……。

同店の店主である尾車部屋の元力士・山越友晴氏によると、塩ちゃんこのあんかけには鍋と全く同じく、白菜、エノキ、ニラ、シメジ、大根、ニンジン、うす揚げ、鳥肉、鶏つくね、かまぼこが入っているそうだ。「あんかけの鶏肉に鶏つくね、パティの巨大つくねと、鶏肉を堪能できるバーガーになってます!」と元力士らしく威勢よくコメントしていた。

塩ちゃんこ鍋をそのままあんにしているので具材はたっぷりだ

気になる味はというと……、具材のエキスが染みこんだちゃんこの味がしっかりする! 白菜やキノコなどは、あんかけ用に細かくされており、シャキシャキとした食感も残されていた。鶏肉もごろっと入っており、満足感は十分だ。隠し味に入れられたごま油もふわっと香り、ハンバーガーの具としては豪華すぎるだろう。巨大なつくねパティは肉汁がたっぷりと詰まっているが、鶏肉のおかげか後味はさっぱり。パワフルで力がみなぎってくるバーガーだ。

鶏つくねは肉々しくて食べ応えは十分

同商品は、12月17日~18日に「池袋西口公園」(東京都豊島区)にて行われる「2016 CHANKO-1 グランプリ」のために開発されたもの。2日間で8つのちゃんこが集結する中、「ふみとか~風水土火」はネスレ日本と協力してキッチンカーで「ちゃんこバーガー」を提供する(1日30個限定)。価格は「ネスカフェ ゴールドブレンド」とセットで税込500円。気になった人は、ぜひともこのイベントで食べてみてほしい。イベントの時間は、17日が11時~19時、18日が10時~17時。

「週末はもう予定を入れてしまった!」という人も大丈夫。イベント後には、「ふみとか~風水土火」のランチメニューとして提供される。こちらの場合は、サラダとコーヒーとセットで税込600円だ。

「2016 CHANKO-1 グランプリ」で提供されるときは、「ネスカフェ ゴールデンブレンド」とセットで提供される

名前を聞いた時は全く想像できなかった「ちゃんこバーガー」。しかし汁をあんにしてサンドすることで、そのうま味を十二分に堪能できるものだった。鍋が必要となるちゃんこだが、これならば気軽に食べることができるだろう。バーガーの新しい可能性を知ることができた。