JR北海道・JR貨物は14日、台風の影響で運転見合わせとなっていた石勝線・根室本線トマム~芽室間の運転再開について発表した。同区間は12月22日から運転再開。あわせて特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」や貨物列車も運転再開予定となった。

石勝線・根室本線トマム~芽室間が12月22日から運転再開。特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」も運転される

石勝線・根室本線は今年8月に連続して上陸した台風などの被害を受け、現在も根室本線東鹿越~新得~芽室間、石勝線トマム~新得間で運転見合わせが続く。

トマム~新得~芽室間では下新得川橋りょうなど3橋りょうが流失し、路盤流出の被害も多数発生。この影響で同区間を走る特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」(札幌~帯広・釧路間)も運転見合わせとなった。現在は札幌~トマム間の臨時特急列車、トマム~帯広間の代行バス、帯広~釧路間の臨時快速列車がそれぞれ1日3往復運転され、他にトマム~十勝清水・新得間、東鹿越~落合間でも代行バスが運行されている。

その後の復旧作業が進捗し、応急復旧のめどが立ったため、12月22日の始発列車からトマム~芽室間の運転を再開することになったという。札幌~釧路間の臨時特急列車・代行バス・臨時快速列車の運転は前日の12月21日をもって終了となる。

12月22日、運転再開となる区間の旅客初列車は新得駅6時28分発・芽室駅7時6分着の下り普通列車と、帯広駅6時45分発の上り札幌行特急「スーパーとかち2号」となる予定。同日から運転再開となる特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の特急券等は12月15日朝に販売再開(おもな駅やインターネット・電話予約サービスで発売)される。

JR北海道の発表を受け、石勝線・根室本線で貨物列車を運行するJR貨物も運転再開について発表。詳しい運転計画は別途発表するとしている。なお、運転見合わせが続く根室本線東鹿越~新得間については、「被害状況が甚大であり同区間の工事着手が少なくとも来春以降となるため、現時点で運転再開目途はたっておりません」(JR北海道)とのこと。