乳幼児のお世話の大きな部分を占める「母乳」「ミルク」の問題。第1子、第2子の間で完全母乳と混合栄養、それに完全ミルクの違いはあるのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち2人以上の子どもを持つ女性300名に、それぞれの授乳スタイルについて聞いてみた。
Q.あなたの授乳スタイルを教えてください
第1子、第2子共に完全母乳ではなかった 45.0%
第1子も第1子も完全母乳 37.7%
第2子のみ完全母乳 10.3%
第1子のみ完全母乳 7.0%
Q.そのような授乳スタイルになった理由を具体的に教えてください
■第1子、第2子共に完全母乳ではなかった
・「母乳が思うように出なかったから」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「母乳はけっこう出ている方だったが、2人とも食欲旺盛で母乳が足りなかったため」(45歳/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「母乳では足らなかったから。粉ミルクに抵抗もなかったし、その方が結果的に楽だった」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「私が病気持ちで、薬を飲まなければいけなかったから」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
・「乳腺の炎症により中断したら母乳が出なくなった」(54歳/その他/その他・専業主婦等)
・「8週間後に会社に復帰したから」(53歳/その他/その他・専業主婦等)
■第1子も第2子も完全母乳
・「お乳の出がよかったから」(36歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お金がかからないし、母乳は楽」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ミルクを買うと作るのが面倒だった。母乳がよく出た」(43歳/その他/その他・専業主婦等)
・「上の子は哺乳瓶を嫌がった。哺乳瓶の手入れもめんどくさいから」(48歳/その他/その他・専業主婦等)
・「哺乳瓶をくわえさせると吐き戻してしまったため、さまざまな形状の物に買い替えたが全て拒否反応を起こすので、ひたすら母乳……第2子も同様だった」(47歳/百貨店/販売・サービス関連)
・「産院が母乳指導をよくしてくれたので。あと、お出掛けの荷物も少なく楽でした」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
■第2子のみ完全母乳
・「1人目が母乳を嫌がった。2人目はほ乳瓶を嫌がった」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「1人目の時は仕事をしていたため」(32歳/その他/その他・専業主婦等)
・「1人目は、出産直後の授乳間隔を開けすぎ、お乳が出にくくなった。ミルクと混合だったが、夜中のミルク作りは苦痛だったため、2人目は、出産直後の授乳をがんばり、お乳が出るようにした」(40歳/教育/公共サービス関連)
・「上の子は母乳が出なくなった。今は出る限り母乳にしているが、出なくなったらミルクにしてもいいと思っている」(27歳/その他/その他・専業主婦等)
・「第1子で混合だったため、完全母乳育児をしたかったから」(33歳/精密機器/事務・企画・経営関連)
■第1子のみ完全母乳
・「上の子どものときは母乳が出たが、下の子は出が悪くてミルクになってしまった」(52歳/その他/その他・専業主婦等)
・「第1子は母乳以外受け付けなかったのと、第2子は母乳では足りなかったので」(48歳/その他/その他・専業主婦等)
・「第2子が3カ月の時に乳腺炎にかかり、母乳を飲ますことができなくなったため」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「下の子はうまれてすぐに違う病院に入院したので、退院したときに哺乳瓶しか受け付けなかったため」(40歳/その他/その他・専業主婦等)
・「下の子がミルクを飲めたほうが、上の子の用事で預かってもらえる」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
■総評
第1子、第2子で授乳スタイルは変わるのか尋ねたところ、「共に完全母乳ではなかった」人が45.0%、「どちらも完全母乳」の人が37.7%と多く、ほとんどの人は兄弟姉妹間で同じ授乳スタイルを取ることが分かった。
どちらも完全母乳ではなかった人は、その事情を「母乳が出なかった」「足りなかった」「仕事復帰のため混合にした」「病気で薬を飲まなければいけなかった」と回答していた。やはり母乳の出が大きな問題のようで、「第1子も第2子も完全母乳」という人は逆に、「母乳がよく出たから」「子どもがミルクや哺乳瓶を嫌がった」という回答が多かった。
「第2子のみ完全母乳」という人は、「第1子の時よりも母乳の出が良くなった」ということが多いようだ。また第1子の時には仕事をしていたが辞めたので、第2子では完全母乳に切り替えたというケースも。「第1子のみ完全母乳」という人は逆のパターンで、「第2子の時には母乳の出が悪くなった」「第2子は母乳だけでは足りなかった」という理由が多く、いずれにせよ母乳の出と子どもの食欲、好き嫌いなどが完全母乳か否かの分かれ道のようだ。
完全母乳育児は「出掛ける時に荷物が少ない」「ミルクを買わなくていいので経済的」「哺乳瓶の手入れがない」「寝ながらあげられる」など、その楽さも魅力のようだ。また、ミルクと混合の育児には「預かってもらいやすい」という利点がある。"完全母乳が絶対に良い"という母親を苦しめる価値観に惑わされることなく、それぞれの体調やライフスタイルに合わせて、柔軟に育児を進めてもらいたい。
調査時期: 2016年10月26日~2016年11月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 子どもが2人以上いる女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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