20代は多くの人が社会へ出て働き、自分の生活に責任を持ち始める世代。また、独身や夫婦共働きで子供がいないうちはお金を貯めやすく、貯蓄に励む人も多いようです。中には、1,000万円の貯蓄を達成する人も。就職してから10年もたたないうちに大金を貯めるにはどのようなコツがあるのでしょうか。今回は、20代のうちに1,000万円貯蓄できる人の特徴を3つ紹介します。

お金が貯まる人の貯蓄方法は?

20代で1,000万円以上貯蓄しているのは?

まず、気になるのは、20代はどのくらい貯蓄しているのか、ということですよね。平成27年「家計の金融行動に関する世論調査」(金融広報中央委員会)によると、2人以上世帯の平均貯蓄額は20代では315万円、中央値(多い順あるいは少ない順に並べたとき、ちょうど真ん中に来る値)は239万円となっています。

このデータを元に考えると、1,000万円貯蓄している人はさほど多くないと推測できます。とはいえ、20代も後半になると、1,000万円以上貯めている人がちらほらと現れてくるもの。それでは、1,000万円を貯蓄する人にはどのような特徴があるのでしょうか。

1.先取り貯蓄をしている

20代から1,000万円もの貯蓄ができる人は、どのような特徴があるのでしょうか。一般的に、20代はまだ所得がさほど高くはない時期です。実家暮らしで、自由に使えるお金が多いという場合を除き、「もしもお金が余ったら、貯めよう」という意識でいては、なかなか順調に貯蓄をすることができません。計画的にお金を貯めるためには、あらかじめ貯蓄せざるを得ない仕組みを取り入れてしまうことが肝心です。

仕組みといっても、やることは簡単。毎月お給料が振り込まれたら、貯蓄分を天引きさせて別口座に移すだけです。この先取り貯蓄をするには、会社や銀行の「財形貯蓄制度」「自動積立定期預金」などを利用するといいでしょう。

20代で1,000万円以上といった大きな貯蓄をしている人は、必ずと言っていいほど先取り貯蓄をしています。それだけ、貯蓄やお金に対しての意識が高いということです。これまで「お金が余ったら貯金すればいいや」と考えてなかなか貯蓄できなかった人も、これからの貯蓄分は先に取り分けてみましょう。一度設定すると、自動でお金を貯めていくことができます。残りは生活費や好きなことに使えますので、ストレスがたまらず手間もかかりません。