ベネッセホールディングスは9月15日、「第1回 現代人の語彙に関する調査」の結果を発表した。調査は7月、全国の高校生1,040名・大学生1,040名・社会人1,050名(このうち20~30代が520名、40~60代が530名)の合計3,130名を対象に、インターネットで行われた。ここでいう「語彙力」は、調査対象語の語彙540語(辞書語彙270語、新聞語彙270語)のうち「知っている」と答えた語の割合。

高校生と40代以上の社会人で、「知っている」割合に差がある言葉を調査した。その結果、「高校生の方が『知っている』と答えた割合が高い言葉」の1位は「ディスる(けなす)」(高校生88.5%、社会人44.3%)だった。次いで2位は「イミフ(意味不明)」(高校生81.7%、社会人37.7%)、3位は「りょ(了解)」(高校生64.9%、社会人23.6%)。以降、「きょどる(挙動不審な動きをとる)」(高校生74.5%、社会人38.7%)、「ぽちる(ネット通販で購入ボタンを押す)」(高校生76.4%、社会人41.5%)となった。

「高校生の方が『知っている』と答えた割合が高い言葉」

「社会人の方が『知っている』と答えた割合が高い言葉」では、1位は「阿漕(あこぎ)」(社会人73.6%、高校生31.7%)だった。次いで2位は「イデオロギー」(社会人73.6%、高校生33.7%)、3位は「忌憚(きたん)」(社会人68.9%、高校生29.3%)。以降、4位「見紛(みまが)う」(社会人63.2%、高校生24.0%)、5位「活路」(社会人79.8%、高校生41.3%)だった。

「社会人の方が『知っている』と答えた割合が高い言葉」

世帯年収別に「語彙力」をみると、80.3%で「1,200万円以上」が最も多くなった。以降「800万円~1,200万円」(72.2%)、「400~800万円未満」(68.1%)、「400万円未満」(65.9%)となった。

世帯年収と「語彙力」