キヤノンマーケティングジャパンは9月8日、企業の総務担当者を対象とした「名刺作成環境の実態」に関するアンケート調査の結果を発表した。

「間に合わない」「使い切れない」などの問題が浮上

総務担当に「所属企業で名刺について困ったこと」を尋ねると、「急な人事異動や部門変更に名刺が間に合わない」が28.8%と最も多く、次いで「名刺を使い切らないうちにチームや部門が解散になってしまう」が23.6%、「支社や支店所在地だけが変更になったとき、印刷会社で作り直すのはもったいない」が17.7%となった。

同社は「名刺の悩みの多くは『間に合わない』『使い切れない』『住所の変更』『非効率性によるコスト増』などに集約されている」と分析している。

あなたの会社の総務部門で課題に感じていること(複数回答)

「現在の所属企業での名刺の作成方法」を聞くと、66.7%が「全て印刷会社に外注して作成している」と回答。一方、「名刺を社内で内製」は2012年の前々回調査(25.1%)比8.2ポイント増の33.3%となり、名刺を内製する企業は年々増えていることがわかった。

総務部門の課題、「経費削減」がトップ

「総務部門の課題」は、「経費削減」が59.2%でトップ。以下、「業務の効率化」が39.4%、「オフィス環境の改善」が29.9%、「情報セキュリティ」が29.4%、「コンプライアンス」が28.2%と続いた。2014年の前回調査と比べて「経費削減」は減少したのに対し、情報セキュリティ、コンプライアンス、防災への対応はそれぞれ増加。同社は「総務部門の課題は多様化に向かっている」と分析している。

調査期間は2016年6月10~13日、有効回答は20~79歳の正社員・職員で「総務」担当者(印刷業、製版業、製本業・印刷物加工業、印刷関連サービス業勤務者を除く)1,000人。