上位5作品中、野球を扱った漫画が3作品ランクインした

うだるような夏の暑さも徐々に落ち着きだし、秋の足音が聞こえてきた。過ごしやすい気温の日が増えてくる秋は、「スポーツの秋」とも言われるように運動を始めるのにピッタリだ。

スポーツを始める理由は、アスリートたちのプレーを実際に見て感動したり、友人に誘われて試しにやってみたりとさまざま。ただ、漫画を通じてスポーツに興味を持ち、スタートさせてみた人も少なくないだろう。

そこで今回、男性のマイナビニュース会員300名に「感動したスポーツ漫画とその理由」について質問してみたので、気になった回答を紹介しよう。

Q. これまでに読んできた漫画の中で、「自分もこのスポーツに挑戦してみたい」と思えるほど感動した作品とその理由を教えてください(最大3つまで)

1位: SLAM DUNK(21.1%)
2位: キャプテン翼(20.1%)
3位: 巨人の星(17.5%)
4位: ドカベン(13.9%)
5位: タッチ(13.2%)

■SLAM DUNK(バスケットボール)
・「学生時代に本当は、部活でバスケット部に入部したかったのですが、家庭の都合上かなわず、ずっとバスケに憧れていました。スラムダンクは、コミックを購入し全話を読みました。主人公・桜木が初心者からどんどん上達していく様にとても心うたれた記憶があります。印象的なシ-ンはなんと言っても、顧問の安西先生と三井が数年ぶりに対面する場面で、泣けましたし感動しました」(45歳男性/その他/その他)
・「未経験者が努力で才能を開花させていく姿が好きです」(46歳男性/その他/その他)
・「練習を積み重ねれば上手になれることが描かれている」(34歳男性/セキュリティ/販売・サービス関連)
・「桜木花道が皆の励ましにより、全くの初心者でありながら、バスケットの能力をみるみる高めて行く事と、ミッチーが不良から更生していくシーンを通して、チームプレイのスポーツがしたいと思いました」(56歳男性/商品取引/営業関連)
・「アドレナリンが出まくり叫びながら読んだ。特に印象的なシーンは三井がプルトップ缶を開けられない一連のシーン」(58歳男性/その他/営業関連)

■キャプテン翼(サッカー)
・「スポーツ漫画の中でキャプテン翼は世界中のサッカー選手に影響を与えてるから」(45歳男性/放送・新聞/営業関連)
・「翼は思い出がありすぎるくらいだが、サッカーがまだ人気ないころに連載してて、そこからサッカー人気がうなぎ登りしていったのを実感できた」(40歳男性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「キャプテン翼は、自分の小・中学校時代、多大な影響を受けましたね。サッカー部にも入ったし、使う用具にもこだわったような。そして、仲間もできました。一つの作品によって、人生にこれほど影響を受けるとは」(43歳男性/その他/その他)
・「キャプテン翼、やっぱりツインシュートがものすごく印象的! ペナルティーエリア外からのシュートは決めさせない! という若林くんといい、子供の頃にそうとう刺激を受けて、ほとんど毎日サッカーばかりしていました」(41歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「実際に作品に影響されて部活を始めた」(37歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

■巨人の星(野球)
・「庶民の家で育ち、父との二人三脚で、矯正ギプスなどで筋力を鍛え、やがて巨人の星となる。当時、巨人大好きであった少年時代の夢と重なる」(60歳以上男性/その他/その他)
・「主人公・星飛雄馬とそのライバルたちがお互いに打倒を目指して必死に努力を重ねていくところに感動したから」(29歳男性/その他/その他)
・「これぞスポ根の元祖! 血染めのボールのシーンは涙なくしては見られません」(47歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「幼い時毎週テレビ放送を楽しみにしてました。最終回で飛雄馬を父一徹がおんぶして行く姿に感動した」(60歳男性/その他/その他)

■ドカベン(野球)
・「中・高と野球部だったので。明訓が負けた時がショックだったな」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「ドカベンは、野球をしていた頃のバイブル。甲子園で明訓が負けたシーンは印象的だった」(48歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「岩鬼が好きだから。印象的なのはグリグリメガネで悪球打ちするところ」(35歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

■タッチ(野球)
・「兄弟愛と男の意地が垣間見える。達也が弟の代わりにマウンドに立ちながら負けたところが印象に残っている」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「タッチは小学生の低学年の時にアニメで見た。そのとき野球を始めた。印象的なシーンはやはり甲子園出場を決めた時」(34歳男性/食品/販売・サービス関連)

■総評

井上雄彦さんによる「SLAM DUNK」が激しい戦いを制して1位となった。「スラダン」とも呼ばれ、作品終了から20年たった今なお、多くの読者に愛されている作品と言えるだろう。素人の主人公・桜木花道が個性的な仲間と共に成長していく姿に心を打たれた読者が多いようだ。

僅差の2位は、国内外のサッカープレーヤーに影響を与えたとされる「キャプテン翼」。「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼をはじめとする登場人物の必殺シュートにあこがれた人からの支持が目立った。

3位にランクインしたのは「巨人の星」。スポーツ根性漫画の元祖とも評され、努力と根性でプロ野球の巨人軍へと入団するまでの軌跡を描いた作品だ。連載当時に圧倒的な強さを誇っていた読売巨人軍に憧れていた少年たちが、そのまま主人公の星飛雄馬に自分を重ねていたことが、回答者のコメントからうかがえる。

なお、6位以下は「あしたのジョー」(12.9%)、「キャプテン」(10.9%)、「はじめの一歩」(9.9%)などがランクインしていた。

上位トップ5中、3作品が野球をテーマにしたものだったことから、野球漫画は幅広い世代から人気を集めているようだ。作品を読み直し、野球熱が自身の中で高ぶった人は、けがをしないようにまずはキャッチボールあたりを家族や友人とするようにしてほしい。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年9月6日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート