日本証券業協会は9月5日、個人投資家の証券投資に関する意識調査の結果を発表した。

60代以上が全体の56%に

個人投資家の年齢層を調べたところ、70代以上が28%で最も多く、次いで50代が20%、40代が16%、65~69歳が15%、60~64歳が13%となり、60歳以上のシニア層が全体の56%を占めた。一方、若年層の20~30代は8%にとどまった。

年収を聞くと、「300万円未満」が49%で最多。以下、「500万円未満」が24%、「700万円未満」が11%、「1,000万円未満」が9%、「1,000万円以上」が6%と続き、73%が500万円未満だった。

個人投資家の年収(出典:日本証券業協会Webサイト)

証券保有額(株式・投資信託・公社債、時価)をみると、「100~300万円未満」が25%でトップ。次いで「500~1,000万円未満」「1,000~3,000万円未満」が同率の15%、「300~500万円未満」が13%となり、1,000万円未満が75%に上った。

株式保有額(時価)は、「100~300万円未満」が27%と最も多く、以下、「10~50万円未満」が16%、「50~100万円未満」「300~500万円未満」「500~1,000万円未満」が同率の13%と続き、500万円未満が73%を占めた。

証券保有状況をみると、株式は前年より1ポイント増加し2007年以降で初めて75%に達した。一方、投資信託は同1ポイント減の53%、公社債は同3ポイント減の22%で、うち公社債は2009年以降減少傾向が続いている。

NISA口座を開設した割合は53%で、申し込み意向ありまで含めると62%に上った。

調査期間は2016年6月10~21日、有効回答は20歳以上の証券保有者(熊本県、大分県除く)2,024人。