マネースクウェア・ジャパンはこのほど、「株主総会」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は6月7日~7月4日、同社が運営する「Harmoney.jp」の会員を対象に行われ、363名の有効回答を得た。

株主総会の魅力は「経営方針の説明」と「お土産」

「株主総会への参加意向」

はじめに、株主総会への参加意向について尋ねたところ、「既に参加したことがある(14.3%)」と「参加してみたいと思う(55.4%)」を合わせると、およそ7割が株主総会への参加意欲があることがわかった。

「株主総会に参加したい理由」

参加したいと思う理由としては、「経営方針や事業内容について説明を聞きたいため(135pt)」や「お土産をもらえるため(122pt)」と答えた人が多く、経営方針が聞けることが一番の魅力に感じられる一方で、出席した株主だけがもらえる「お土産」も重要なポイントとなっていることが明らかとなった。

36.1%が「個人投資家の影響力は強くなる」と回答

「個人投資家の影響力が今後どうなると思うか」

次に、企業にとって個人投資家の影響力が今後どうなると思うか尋ねた結果、およそ半数が「特に変わらないと思う(50.7%)」と回答。理由として「個人が一致団結できれば変わってくると思うが、できないと思うから(50代男性)」、「個人投資家は資金力で大手機関には勝てないから(40代女性)」などの意見が寄せられ、投資家の母数が増えてもその力を疑問視していることが伺えた。

一方、「強くなると思う」と答えた人は36.1%で、「個人の投資熱は今後裾野が広がると思うから(50代男性)」「昔の株主総会は、いわゆる『シャンシャン総会』(質疑応答や議論などなく短時間で終了する株主総会)であった。少しずつだが、株主が率直な意見を言えるようになってきている(70代男性)」といった意見が並んだ。

お土産の定番は「自社製品・サービス」

「株主総会で貰ったお土産」

次に、今までにもらったことのあるお土産について調査したところ、「自社またはグループ会社の製品、サービス(44pt)」が最も多く、次いで「自社またはグループ会社のサービス割引券(23pt)」「優待券(21pt)」と続いた。

やはり"自社製品"が定番のようだが、中には「社長の似顔絵せんべい(30代男性)」などのユニークな回答も見受けられ、「ありきたりのものでなく、『ここに行かなければ手に入らない』品物がうれしい(50代男性)」と感じる人もいた。

株主総会でのエピソード

株主総会で印象に残ったエピソードを教えてもらったところ、「変なおじさんが『緊急動議!』と騒いで連れていかれた (50代男性)」といったハプニングに遭遇した人や、「社長が報告の資料を読むのに苦労していて、こんなんで大丈夫かと心配になりました(30代女性)」「株主からの鋭い質問に経営者がたじろいでいた(20代女性)」といった体験談も見受けられた。

その一方で、「社長が、会場で質問した株主の名前をその場で全員記憶していた(50代女性)」、「『会長兼社長が外部の仕事に精を出して経営は大丈夫なのか?』という意見に対し、『ここにいる12人の取締役はこれまで一緒に経営をやってきており、信頼している。彼らがいるから私がいなくても経営には全く問題無いです』と答えたのに感動した。壇上に居た取締役の皆さんもその言葉を聞いて同じような感覚だったと思う(50代男性)」など、感動エピソードも多数寄せられた。