日本法規情報はこのほど、ハラスメントに関する調査結果を発表した。

ハラスメント、7割弱が「改善すべき」と回答

実際にハラスメント(嫌がらせ)を受けたことがあるか尋ねたところ、「受けたことがあると思う」は40%、「嫌がらせではあるがハラスメントと言えるほどではない」は27%と、7割近くが不快な思いをした経験があることがわかった。 ハラスメントをどのように感じているか聞くと、「悩んでいる人がいると思うのでもっと改善すべき」が67%で最多。以下、「周りでそういう話を聞いたことがなく実感がわかない」が17%、「特に関心はない」が10%と続いた。

ハラスメントをどのように感じていますか

スメハラ・オワハラの認知度は?

汗臭さや香水などの臭いが原因で相手に不快な気持ちを与えることで嫌がらせとなる「スメハラ(スメルハラスメント)」について、「知っている」は26%、「聞いたことはある」は28%、「知らない」は46%となった。

企業の人事担当者が優秀な求職者や学生を囲い込むため、他の企業への就職活動の終了を促す「オワハラ(就職活動を終われハラスメント)」について、「知っている」は18%、「聞いたことがある」は29%、「知らない」は53%となった。

新しいハラスメント用語が増えてくる最近の風潮については、「深刻と思っている」(31%)、「ある程度の我慢が必要」(31%)、「なんでもハラスメントを付けて問題化しすぎ」(25%)がそれぞれ3割ずつと、意見が分かれる結果となった。また「弱い立場を利用しすぎている」(5%)という声も上がった。

同社は価値観の多様化が進む中、「今までは、通常の出来事として捉えられていた事が、ハラスメント問題になりかねない時代になりつつある」と指摘。大きなトラブルになる前に気になったことは専門家に相談してほしいとしている。

調査期間は2016年7月11日~28日、有効回答は902人。