Q.「ワークライフバランス」はとれていますか?

「ワークライフバランス」(仕事と生活の調和)が叫ばれて久しいが、実際に仕事と生活のバランスがとれている人はどれくらいいるのだろうか? 今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、「ワークライフバランス」はとれているか考えてもらった。

Q.「ワークライフバランス」はとれていますか?

はい 59.4%
いいえ 40.6%

「ワークライフバランス」とれている

■制度的に問題なし
・「基本的に定時帰宅できているので」(31歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「勤務時間に融通がきくので」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/専門サービス関連)
・「休みたいときは自由に休める風土がある」(31歳男性/輸送用機器/営業関連)
・「クレイジーな残業はないので」(33歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/事務・企画・経営関連)
・「ちゃんと有給休暇を20日取得できます」(31歳女性/サービス/公共サービス関連)
・「残業はそこそこあるが、仕事を社外に持ち出し禁止なので、メリハリがつけられる」(31歳男性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)

■自分でバランス調整
・「そうなるように時間内で仕事を終わらせている」(37歳男性/食品/販売・サービス関連)
・「休日を自分で決めてそこに向かってスケジュールを立てているから」(34歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「メリハリをつけているから」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「休みの日は仕事のことを考えない」(31歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)

■プライベートも充実
・「しっかり稼いで、土日は一切仕事をしないで遊ぶから」(22歳女性/リース・レンタル/営業関連)
・「できるだけ定時に上がり、アフターファイブを満喫するようにしている」(31歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「家族といる時間を確保できているから」(39歳男性/ガラス・化学・石油/営業関連)
・「できるだけ早く仕事を終わらせ、子育てにも関わり、公私ともに充実しているから」(30歳男性/教育/専門サービス関連)
・「よく休んで旅行にも行ってる」(24歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「ライフの比重を多めにしている」(32歳女性/銀行/営業関連)
・「家庭が大事です」(39歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■満足感の源
・「規則正しい生活ができているから」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「普通に生活できている」(26歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分の好きなことの時間も確保できているから」(38歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「仕事をしていても家庭の用事はできているため」(37歳女性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

「ワークライフバランス」とれていない

■慢性的に疲れている
・「完全に仕事優先で、夜は家で寝てばかりだから」(24歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「睡眠不足」(34歳男性/ビル管理・メンテナンス/販売・サービス関連)
・「仕事から帰ってくると疲れてて家事をする元気がなく、休みは休みで、ゆっくりしたい」(37歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「休日も翌日の仕事の事を考えて気力と体力を温存しているので思いっきり楽しめない」(31歳女性/教育/公共サービス関連)
・「仕事のストレスで、休みの日もイライラしているから」(26歳女性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)

■「ワーク」が過多
・「激務すぎる」(27歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「サービス出勤が当たり前の環境だから」(27歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「時間が不規則で、休日出勤なども不定期にあるため」(26歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「残業が多いため」(38歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「仕事の拘束時間が長く、対して賃金が低いため……余暇の時間に使える時間もお金も少ないため」(34歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「有給休暇が全く取れないことが数年続いているから」(31歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「職場でできなかった事は、家に持ち帰りしなければならない」(28歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/その他・専業主婦等)

■「ライフ」が充実していない
・「仕事が忙しすぎて家庭の方がおろそかになっているから」(35歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「家事ができない」(30歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「もう少し子供と接する時間が欲しいから」(35歳女性/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
・「もっと趣味の時間が欲しい」(30歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「お金がない」(32歳女性/食品/販売・サービス関連)
・「恋人がいないので」(31歳男性/その他/販売・サービス関連)

■比重は人それぞれ
・「仕事に力を入れたいけど、入れ始めると家のことは一切できない」(29歳女性/その他/公共サービス関連)
・「仕事が楽しくてのめり込んだりしていた時期もあったが、いまは仕事に対するモチベーションが低く、生活優先で、バランスはいつもチグハグ」(36歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「そもそも最高のバランスというのは生活が10で仕事が0だと思うので、よほど悠々自適な生活をしていない限りバランスを取ることは困難だと思う」(39歳男性/証券・投資銀行/営業関連)
・「調和、とはどの程度のものなのか、漠然としていてわからない」(28歳女性/精密機器/その他・専業主婦等)

■総評
「ワークライフバランス」がとれていると答えた人が約6割と、とれていないという人を上回った。

ワークライフバランスがとれている人の意見では、「定時帰宅できる」「休みが取りやすい」「残業が少ない」など、まず制度がきちんと整っている会社が多い印象を受けた。自分でも「オンとオフの切り替え」を意識している人が多く、「仕事を持ち帰らない」「休日は思いっきり遊ぶ」など、プライベートの時間を確保するような努力が見受けられた。また、「規則正しく生活できている」「家事ができている」と、日々の生活が仕事によって崩れていないことに満足している声もあった。

他方、「とれていない」と答えた人たちは、多忙さを嘆く声が多数見られた。「激務」「休日出勤」「残業」が多く、「有休も取れない」「休みづらい」など休息が十分でない様子だ。家に帰っても「家事をする元気がない」「寝るだけ」で、休日も「仕事のために体力を温存している」「ずっとイライラしている」状態が続いて、リフレッシュできていないようだ。ワークに大きく偏ってしまい、ライフで「時間」「体力」「お金」の充実がないと、バランスが取れているという感覚をもちにくいだろう。

回答では、もう少し仕事に力を入れたいという人と、もっと生活を優先したいという人の両方の意見が見られた。「最高のバランスはライフが10で仕事が0」という意見もあったが、一口にワークライフバランスと言っても、その比重は人それぞれ異なるようだ。自分にとってどの状態がベストなのか、一度よく考えてみるのもいいかもしれない。

調査時期: 2016年8月4日~5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性164名 女性139名 合計303名
調査方法: インターネットログイン式アンケート