2枚目のカードは公共料金や交通費の支払いに
日頃買い物をするお店がたくさんある人は、金額に余り差が出ないかもしれません。そんなときには、お店に関連したカードを無理に探さなくてもOKです。それよりも、毎月必ず出ていくお金をカード払いにしましょう。
例えば、公共料金をクレジットカードで支払うと、ポイントアップしたり年会費が無料になったりするカードは多くあります。鉄道会社のカードは電子マネーと連携していて、オートチャージでもポイントがつくものも。この場合、電子マネーを使ったときには電子マネーのポイントもつく「二重取り」が可能です。こういったカードを2枚目として選びましょう。
3枚目のカードは固定費の支払い用
このほか、毎月出ていくお金といえば、家賃や生命保険料などの固定費もあります。家賃や生命保険料は「このカードで支払うとポイントが倍になる」というのは余りないので、できるだけポイント還元率が高いカードが有利です。一般的には200円で1ポイント、つまり還元率0.5%ですが、カードによっては1%以上のものがあります。仮に家賃7万円を支払って還元率1%なら、毎月700円分のポイントがつきます。このような高還元率カードを3枚目に選びましょう。
日用品や交際費、雑費……など、金額がそれほど高くない、あるいはお金を使うお店が特に決まっていない出費は、わざわざそのためにカードを作る必要はありません。高還元率のカードで支払って、ポイントを集中するようにしましょう。
このように、1枚目はよくお買い物をするお店に関連したカード、2枚目は公共料金や交通費など、目的によって有利になるカード、3枚目は還元率が高いカードを選ぶと、効率よくポイントが貯まります。是非あなたも手持ちのカードを整理して、上手に使い分けてみてくださいね!
筆者プロフィール:加藤梨里
ファイナンシャルプランナー(CFP)、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 特任助教
保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。