道南いさりび鉄道は同社保有のキハ40形のうち、1両を新塗色の山吹色に塗り替えたと発表した。7月13日の函館駅18時35分発、上磯行の列車から運用開始を予定している。

山吹色の新塗装を施したキハ40形車両

新塗色となった車両は同社ロゴにも使用されるオレンジ色をベースに、春から秋にかけて沿線に咲く花々をイメージしたカラーリングとなった。車体側面にはロゴに使用しているブルーで函館山のシルエットが描かれ、その線がぐるりと車体を一周して帯となるデザインとしている。

道南いさりび鉄道は、北海道新幹線開業にともない旧JR江差線五稜郭~木古内間の経営をJR北海道から引き継いだ第3セクター鉄道。江差線で運用していたキハ40形気動車9両がJR北海道から譲渡され、うち2両はネイビーブルーの基調色に星のきらめきや漁り火、函館山などをあしらった外観の「ながまれ号」に改装された。

「ながまれ号」は地元木材のテーブルを取り付けた団体専用列車として使用されるほか、普段はテーブルを取り外して定期列車として運用されている。今回の新塗色車両は通常の定期列車として運用されるため、テーブルを取り付ける仕様にはなっていない。残るキハ40形6両も順次塗装の塗替えを検討しており、塗色や時期は未定だが、「沿線・ご利用の皆様に親しんで頂けるようなデザインを検討して参ります」としている。