リブセンスは6月24日、「男女別離職理由ランキング」の結果を発表した。同調査は3月22日~23日、2年以内に転職した20~30代の会社員692名を対象に、同社サイト「転職会議」のクチコミを集計している。

離職理由を聞いたところ、男性の1位は「労働時間(残業)に不満」「待遇(給料、福利厚生)が不満」(ともに38%)だった。次いで3位は「上司との人間関係に不満」(32%)。以降、「やりがいがなかった」(19%)、「同僚・後輩・先輩との人間関係に不満」(18%)、「社風が合わなかった」(12%)と続いた。

一方、女性の1位は「労働時間(残業)に不満」(41%)に。次いで2位は「待遇(給料、福利厚生)が不満」(34%)、3位は「上司との人間関係に不満」(27%)。以降、「同僚・後輩・先輩との人間関係に不満」(24%)、「やりがいがなかった」(23%)、「社風があわなかった」(19%)という結果となった。

男女別離職理由

離職理由のコメントをみたところ、20代女性からは「仕事だけではなく、しっかりプライベートも確保できる会社で働きたいと思った。『独身なんだから、帰り遅くてもいいでしょ?』という風潮に耐えられなくなりました。独身にだって、プライベートは必要ですから」(28歳/女性/販売)、「頑張るとその人にどんどん負担が積み重なっていくけど、頑張らない人はほとんど仕事してない場合もあるし、役席も大抵しょうがないで済ませてしまうので、モチベーションが続かない。後は女性の多い職場なので人間関係が大変だと思う」(28歳/女性/金融関連職)といった意見が寄せられた。

20代男性では、「1カ月60時間程度残業しても暗黙の了解において10時間程度しか残業代がもらえません。給与水準も低い水準にあり、それに伴う評価制度も非常に分かりづらいです。終業後も社用携帯に上司からメール、電話が入り続けるので実質心休まる時間はありません」(28歳/男性/法人営業)、「昇級がほぼない。評価は、きちんと見ていないような上司が雰囲気でつけるため、モチベーションをたもてず、やりがいは皆無です」(29歳/男性/プロジェクトマネージャー)などの声があった。

30代をみると、女性からは「子供を産んで復帰することは、時短制度などがあるので可能だが、制度は形ばかりで現場は追いついていない。周囲に謝ってばかりで、自分も周りもストレスがたまる」(31歳/女性/法人営業)、「女性ということで、出世しづらいので改善してほしい」(34歳 法人営業)などのコメントがみられた。

一方、男性では「給料が安く、上がる見込みがない。子供の面倒を見ていけるほど給料が上がるのは、幹部クラスになってからだと思われる。若くして結婚している男が少ない」(30歳/男性/ネットワーク設計・構築)、「給料が業務内容に見合うものではありません。また、過去の度重なる不祥事があり、世間からの風当たりが強い。自分自身が組織に対する信頼感を保つのが困難な点があります」(35歳/男性/システム開発)といった声が寄せられた。