4種のカラーコンセプトルーム

PARK WINGは「マイハマ シーサイドリゾート」をコンセプトに、リゾートクルーザーが寄港する南国のシーサイドリゾートをイメージ。デザインやカラーリングを効果的に用いることで、館内全体に陽気で楽しくなる雰囲気を作り出す。

2~5階はブルー/グリーンをテーマカラーにした客室に

客室のインテリアはウッディーなスタイルで統一。壁にはヤシの木のオブジェを配置することで、リゾートでの滞在気分を盛り上げる。2~8階の各フロアはそれぞれテーマカラーが異なり、ブルー/グリーン、イエロー/クリーム、ピンク/パープル、ホワイト/ブラウンと4つのタイプを用意。その時の気分に合わせて選ぶことができる。

6~7階はイエロー/クリーム、8階はピンク/パープル、9~10階はホワイト/ブラウン

客室にはバルコニーはないものの、ベッドを4つまで入れられる38.5平方メートルのゆったりとした空間を確保。また、バスルームは洗い場付きで、湯につかって疲れを癒やせるよう、全室バスタブ仕様になっている。客室単価は本館の「グランデルーム」(参考価格: 2016年6月11日(土)朝食付き宿泊で、一般利用ひとり3万5,000円前後~)と同等程度を予定している。

エレベーターホールもウッディーな雰囲気に

「ファミリーを想定し、最大4人まで滞在が可能になっています。すでにホテルには、オーシャンビューを楽しめる『オーシャンドリームルーム』や、"ホテルの中の旅館"をコンセプトにした『ジャパニーズスイート』等もあります。それぞれコンセプトや仕様が異なった客室を用意することで、さまざまな滞在ニーズに応えられればと思っています」(長田氏)。

本館には2015年に"ホテルの中の旅館"をコンセプトにした「ジャパニーズスイート」を設置した

愛犬のトリミングサービスも提供

PARK WINGならではのサービスとして、通常の客室だけでなく、舞浜エリアで初となるドッグラウンジを併設した「ドッグ・ラバーズ・スイートatトーキョーベイ」を2~3階フロアに32室オープンさせる。チェックインカウンターを犬同伴者専用にすることで、ほかの利用者に気兼ねなく過ごせるように配慮。犬を同伴できるエリアやフロア、客室を完全に分離し、犬のためのシャンプーやトリミングなどのサービスも一緒になった宿泊プランを展開する。

「ドッグ・ラバーズ・スイートatトーキョーベイ」用のエントランスも

館内では犬用の関連グッズの販売も行い、ダメージが少ない壁やカーペットを用いることで衛生面にも気を配るという。ドッグ・ラバーズ・スイートは同ホテル直営ではあるものの、プロのサポートを受けることでケアサービスを充実させ、また、宿泊者でなくても犬を預かるようなサービスも、今後検討していくという。なお、大型犬(15kg以上)を連れての宿泊には対応しない。

シーンや気分に合わせて選べる朝食

このPARK WINGのオープンとあわせ、本館最上階である12階に東京湾とパークの両方を一望できる「シェラトンクラブ ラウンジ」を、さらに2017年2月には新レストラン「ガレリアカフェ」を本館1階に、それぞれオープンする。特にガレリアカフェは、既存の「グランカフェ」(ビュッフェスタイル)等とは異なり、フードコートスタイルのカジュアルなオールディ・ダイニングとなる。

本館最上階には「シェラトンクラブ ラウンジ」を設置

ガレリアカフェの朝食には、セルフサービスのブレックファスト・ボード(ホームメードベーカリーやサラダ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー)をそろえ、アラカルトメニューとして、日替わりの卵料理やホームメードパンケーキ、おかゆなどをプラスすることができるようになっている。ランチやディナータイムには、シェラトンバーガーやナシゴレン、タイカレー、パスタ、特製ラーメン等を用意。レストラン内飲食のほか、客室への持ち帰りも可能で、ルームサービスとして注文することもできる。

長田氏は、「グランカフェは6:30から利用できますが、日によっては30分程度待たされるということもあります。今日では朝食でホテルを選ぶという人もいますし、さまざまなスタイルの朝食を提供できればと考えています。ガレリアカフェは既存のレストランとは全く異なり、単価も比較的安めです。また、クラブ ラウンジでも朝食を用意しています。現在あるクラブ ラウンジの収容人数は74人ですが、最上階に設置するクラブ ラウンジは144人を予定しているので、一気に倍以上拡大されます。こうし施設を利用してもらうことで、朝食の混雑回避にもつながります」と言う。

ビュッフェスタイルの「グランカフェ」は家族連れに人気

旺盛なインバウンド需要を受けてホテル不足が叫ばれている中で、選ばれるホテルとなるために各社はさまざま施策を行っている。特に東京ディズニーリゾート周辺地域ホテルにはすでに、ペットと宿泊できるホテルはあるものの、ドッグラウンジは舞浜エリアでは初の取り組みとなる。愛犬と気兼ねなく非日常を味わいたい人にも新しい提案をすることで、ディズニーリゾート来園者の動向に左右されない客を呼び込めるのか、1,000室規模として歩み始める大型ホテル、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの今後に注目してみたい。