マクロミルはこのほど、「産休・育休復帰後の働き方」に関する調査の結果を発表した。調査は4月25日~5月2日、20~49歳のワーキングマザー(復帰してから2年以内)を対象にインターネットで行われ、380名の有効回答を得た。

産後・育休後の"時短勤務制度"利用率、19%

「産後・育休復帰後の働き方」

調査ではまず、産後・育休復帰後の働き方について調べたところ、フルタイム勤務者が81%、育児短時間勤務者は19%と、「短時間勤務制度」を実際に利用している人は5人に1人以下という実態が明らかとなった。

働き方によって満足度に差

「仕事への総合的な満足度」

フルタイム勤務者と時短勤務者の仕事に対する満足度を調べた結果、フルタイム勤務者(68.9%)を時短勤務者(78.4%)がおよそ10ポイント上回った。

「産休・育休前からの仕事への満足度の変化」

続いて、産休・育休前からの「仕事への満足度の変化」を聞いたところ、満足度が上がったと回答した人の割合、下がったと回答した人の割合ともに、時短勤務者がフルタイム勤務者よりも高かった。また、「産休・育休前と変わらない」と回答した時短勤務者が34.2%だったのに対し、フルタイム勤務者は57.9%と半数を超えたことから、フルタイム勤務の方が、良くも悪くも休業前からの変化が少なく同等の環境で働けていることが伺い知れる結果となった。

満足度が高い職種1位は「営業・販売職」

「職種別、仕事の満足度」

次に、仕事に対する満足度を職種別に比べてみたところ、満足している人の割合が最も高いのは「営業・販売職(86%)」で、「専門職(73.2%)」や「一般事務・管理(69.7%)」よりも高い結果となった。また、どんなことに満足しているのか尋ねたところ、「営業・販売職」の人は、特に「仕事のやりがい」に対する満足度が他職種の人よりも高かった。