京浜急行電鉄はこのほど、2016年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。総額約205億円を設備更新や安全対策工事、車両新造などに投じる見通しを示した。

京急電鉄新1000形(1800番台)

大師線連続立体交差事業第1期(東門前~小島新田間地下化工事)の様子

総額約205億円のうち、最も費用が大きいのは車両新造・車両更新の57億円。新1000形32両の新造と2100形16両の更新を計画している。駅の空調機設備・エスカレーター更新、橋上駅舎耐震補強工事、駅舎やホームの改修・改築など、駅改良工事全般には43億円を投入。品川駅をはじめ、16の駅で何らかの工事を行い、利便性・安全性の向上を図る。

変電所・電気保安設備などの電気施設の更新・改良には39億円、高架橋耐震補強工事や法面防護・トンネル補修・橋梁補修などの防災・地震対策には27億円を投資。今年度末での事業完了予定の京急蒲田駅付近連続立体交差化工事、ならびに大師線連続立体交差事業には8億円を充てる。その他、工場・検車庫の改良・改修に21億円、その他の事業に10億円を見込んでいる。