愛知県名古屋市で独自の進化を遂げた食文化"名古屋メシ"。その中でも、「あんかけスパゲッティ」は50年以上も愛され続けている歴史あるメニューだ。その「あんかけスパゲッティ」を生み出した老舗洋食店「スパゲッティハウスヨコイ(以下ヨコイ)」が、4月15日に東京初進出した。そもそも「あんかけスパ」とは、いったいどのような味なのだろうか?

「ヨコイ」の「あんかけスパゲッティ」(写真は「ミラカン」(税込950円)

「あんかけスパゲッティ」は、2.2mmの極太スパゲッティにとろみのついた特製ミートソースをかけた一品で、そこにさまざまな具材を乗せている。「ヨコイ」創業者の横井博氏が、昭和38年(1963)に当時一般的でなかったスパゲッティを広めるため、日本人が好むようなミートソースを考案したことが始まりだという。今回「ヨコイ」は、「Resort Dining Juppy」(東京都港区)のランチ営業時間(11時~17時)に「ヨコイ Juppy 六本木店」として営業する。

リゾートダイニング「Resort Dining Juppy」(東京都港区)

早速、その味を確かめてみよう。同店で提供するのは、「ヨコイ」の人気メニュー6品。看板メニューの「ミラカン」(税込950円)は、肉主体の「ミラネーズ」(税込850円)と野菜主体の「カントリー」(税込700円)をミックスし、肉と野菜をバランスよくトッピングしたものだ。特製あんかけソースは、野菜のうま味が詰まった濃厚な味わいで、デミグラスソースのような甘味がある。後味にピリッとしたスパイシーさがあり、飽きない味付けになっていた。とろみのついたソースが麺によく絡むので、ボリュームも満点だ。

濃厚な特製ソースが、太目の麺とよく絡む

左から、「ミラネーズ」(税込850円)、「カントリー」(税込700円)

その他のメニューには、「ミラネーズ」と海老フライを合わせた「海老ネーズ」(税込1,100円)、目玉焼きとハムをトッピングした「ハムエッグ」(税込850円)、あさりの風味を取り入れた「ボンゴレ」(税込950円)が登場する。

「海老ネーズ」(税込1,100円)

「ハムエッグ」(税込850円)

「ボンゴレ」(税込950円)

また、Juppyオリジナルランチプレートも販売しており、「オムライスプレート」と「牛とろライスプレート」(各1,000円/税込)の2種類が提供される(どちらもサラダ、前菜、スープバー付き)。

左から、「オムライスプレート」「牛とろライスプレート」(各1,000円/税込)

「ヨコイ」を運営するスパゲッティヨコイの代表取締役社長横井信夫氏は、今回の出店に関して、「全国展開を視野に動き出したのは2015年4月。それまで50年は名古屋の住吉本店と錦店の2店舗で味を守り続けていこうと思っていました。しかし5年ほど前から、渋谷の百貨店で行われていた名古屋の催事に毎年呼んでいただきまして、関東でもあんかけスパゲッティを提供していきたいという思いが芽生え、今回の出店にいたりました。今後の展開は未定ですが、まずはあんかけスパゲッティの認知に努めたいと思います」と意気込んでいた。

店内には、オススメの食べ方も紹介されている

同店は月~土の11時~17時に営業しており、その他の時間は「Resort Dining Juppy」が通常通り営業している(日曜日は定休日)。「Resort Dining Juppy」営業時間帯にも、「ミラカン」「海老ネーズ」「ボンゴレ」の3種類は提供されるとのこと(価格は昼と同じ)。