JR九州が18日の新幹線・在来線の運転計画(17時18時現在)を発表した。熊本地震の影響で、九州新幹線は明日も引き続き博多～鹿児島中央間の全区間で終日運転見合わせとなる。17日は「終日運転見合わせ」となっていた鹿児島本線荒尾～八代間のうち、荒尾～熊本間は18日の運転計画にて「始発より運転見合わせ」に変更された。

JR九州815系、鹿児島本線鳥栖行の普通列車

17日は九州新幹線博多～鹿児島中央間と在来線の鹿児島本線荒尾～八代間、豊肥本線熊本～豊後竹田間、三角線宇土～三角間、肥薩線八代～吉松間が終日運転見合わせとなった。その他の鉄道事業者も、熊本県内に路線を持つ熊本電気鉄道や南阿蘇鉄道、熊本市電が運休となっている。肥薩おれんじ鉄道は八代～肥後高田間の線路点検のため、肥後高田駅での折返し運転を行った。くま川鉄道は通常通り運行されたという。

豊肥本線は運転再開まで「かなりの期間を要する見込み」

JR九州は4月18日の運転計画の中で、熊本地震によって回送列車が脱線するなどの被害を受けた九州新幹線に関して、「脱線車両の復旧のほか、被害のあった設備等の調査・復旧に努めていますが、余震が続いていることもあり、復旧の目途は立っておりません」と説明している。新八代～宮崎間の高速バス「B&Sみやざき」も運転見合わせとなる。

在来線では、鹿児島本線熊本～八代間、豊肥本線熊本～豊後竹田間、三角線宇土～三角間、肥薩線八代～吉松間が18日も終日運転見合わせとなる。16日未明の地震により、回送列車の脱線をはじめ複数の被害を受けた豊肥本線に関して、JR九州によれば「立野～赤水間において線路災害(土砂流入)が発生しているため、運転再開にはかなりの期間を要する見込みです」とのこと。これらの区間を走る特急列車・D&S列車(「九州横断特急」「いさぶろう・しんぺい」「SL人吉」など)も終日運転見合わせとなる。

18日の鹿児島本線荒尾～熊本間は「始発より運転見合わせ」、鳥栖～荒尾間は「本数を減らして運転」とされている。鹿児島本線の特急「有明」は、博多駅0時15分発「有明5号」が全区間運休、他の列車も大牟田～長洲間が運休となる。久大本線では、日田～大分間で18日に運転予定だった「或る列車」が運転見合わせに。その他の特急列車・D&S列車については、始発から所定通り運転される予定となっている。

なお、列車の運転が行われる区間でも遅延や運休が見込まれる。余震などの影響で運転計画が変更される場合もあり、「状況が分かり次第、随時お知らせします」とJR九州。最新の運行情報は同社サイトでも確認できる。