俳優・池松壮亮が、漫画『DEATH NOTE』実写映画化シリーズ最新作『デスノート2016』(10月29日公開)で演じる竜崎の姿を映した場面写真が31日、公開された。
本作の舞台は、かつての主人公とライバルである夜神月(やがみ・らいと)とL(松山ケンイチ)の死から10年後の世界。デスノートによる大量殺人事件が再発したことで、6冊のノートの存在が判明し、続出するノート保持者に世界中が大混乱に陥る中、"キラウィルス"と呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散される。主人公・三島を演じる東出のほか、池松壮亮、菅田将暉の3人がメインキャストとして出演し、キラ復活を望む者とそれを阻止する者たちによる頭脳戦が繰り広げられる。
竜崎は、"Lの正統な後継者"である世界的名探偵。デスノートの「名前を書かれた人間は死ぬ。その人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない」というルールへの防御策の一環で、Lが日本のキラ対策本部で10年前に使っていた偽名を受け継いでいる。
Lと同様にイギリスのワイミーズハウス(高い知能を持ちながらも身寄りのない子どもが暮らす施設)で英才教育を受け、Lの亡後には、ワイミーズのメンバーと共に世界中の難事件を解決している竜崎。彼が"Lの正統な後継者"と呼ばれる理由は、Lが生前に遺した遺伝子から生まれた人物であるためだ。その才能からインターポールをはじめ、世界の諜報機関や捜査機関が一目を置きつつ、要注意人物として警戒もしている。
原作や映画前作の中で、ファンから"L座り"と呼ばれた、椅子の上で体育座りに似た姿勢を取るLの特徴的な座り方。公開された場面写真の1つは、そんなLの後継者として、気だるげに椅子に座る竜崎を捉えている。何を考えているかわからない印象はLから受け継ぎつつ、Lとはまた異なる傲慢(ごうまん)で妖しげな雰囲気を醸し出している。
もう1枚には、"ひょっとこ"のお面をつけた姿も。"ひょっとこ"もまたLを思わせる要素で、前作においてLが月に会うときに、顔を隠すためにかぶっていたアイテムだった。しかし、コミカルだったLの"ひょっとこ"と比較すると、竜崎のそれはかなり禍々(まがまが)しいデザイン。Lへのゆがんだ尊敬の表明なのか、性格の問題か、竜崎の特異なキャラクター性の一端をうかがい知ることもできる。
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS