理想コストを押さえて、予算オーバーを避けよう!

費用別にみる1日あたりの生活コスト理想額は?

前述の家計調査のデータを参考にしましょう。シングル・一人暮らしの1カ月あたりの食費は4万5,552円。1日あたりにすると約1,500円です。これは外食を含む金額で、外食は1日あたり800円に抑えるのが理想的。そうは言っても厳密に守る必要はないので安心してください。1日に掛ける食事予算を1,500円とした場合、仮に今日3,000円使ったとしても、明日と明後日のコストを1日あたり750円に絞れば、調整が利きます。

当然ながら、平日のランチや、週末のお稽古後に仲間と外食など、外食の頻度は各人の生活スタイルによって様々。平日のランチも週末も外食で、1日の理想コストをオーバーしているという人もいるかもしれません。

同様に、教養娯楽費は690円、交際費は1日あたり330円として目安金額を覚えておくことが大切です。土日に出かけることが多い人は、予算オーバーに注意しましょう。

実家暮らしも油断大敵!?

同じシングルでも実家暮らしなら金銭面の余裕があると思いがちですが、気の緩みは禁物。「フレッシャーズ」の「独身実家暮らしに関する調査(2014年)」によると、60.6%の人が毎月実家にお金を入れており、金額は「3万円以上4万円未満」(30.8%)が最も多く、「2万円以上3万円未満」(17.5%)、「1万円以上2万円未満」(15.8%)が上位を占めています。実家暮らしの人も、一人暮らしの1日あたりの理想コストを目標に、出費の引き締めを心がけるようにしましょう。

それでもコストオーバーしてしまう場合は、通信費や光熱・水道費などの削減や、その他被服代などの部分でお金の工夫をしてみましょう。

※写真は本文と関係ありません

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!